バンクーバー国際空港に到着、初カナダだ。


二月の中旬、寒さは覚悟してきたが、そうでもない。天気は最高だ。


とりあえず友人の携帯に電話をかけてみる。

すぐに繋がりテンションは高まった。


ダウンタウンまで行くためバスに乗った。

小銭がないので紙幣で払おうとしたが、

運転手はなんやらわけのわからないことを言っている。

どうやら釣り銭はでないよう。


するとそこにいた若いにいちゃんが2ドルを運転手に払ってくれた。


突然の出来事だった。


ただthank you と言っただけで、それ以外のことをそのにいちゃんに

することはできなかった。


いきなりの失態だ。


旅行の資金は十分にあったから、

10ドル紙幣くらい渡してもよかったはずだった。


一人旅で受けた優しさに、何も反応できなかったことは

今でも忘れることのない後悔だ。



バンクーバーには留学している友人が住んでいる。

そいつを訪ねてのカナダ一人旅行。


免税店で買ったお土産、マイセン2カートンをバックパックに詰め込んで

成田を出発した。


それまで暗闇だった景色が、だんだん青くなる。

北アメリカ大陸に近づき、タイミングよく朝日が昇ってきた。

運よく窓際の席だったのでその様子をしばらく見続けていた。


飛行機の上から地上を見ることが好きだ。

大陸が見えてきたかと思ったら、それはバンクーバー島だった。


すっかり朝になった。


「北アメリカの玄関口」はもうすぐだ。


初日機内から