【400文字作文】俺の顔(にーまるいちいち)

携帯電話のアラームが鳴り、目を覚ます。
ゆっくりと立ち上がり「さて」と思い、外を
眺め天気を確認し、顔を洗いに行く。
洗面台の前に立ち、水を溜める。波打ちな
がら上がってくる水面を眺めながら「よし」
と思い、鏡で自分の顔を見る。
瞼はまだ薄く腫れており、目やにが詰まっ
ている。頬には寝痕が残っている。何度か顔
を洗い、目やにを丁寧に取る。
鏡で、水滴をつけたままの顔を見ながら、
誰かに良い顔をしていると言われ嬉しかった
ことを思い出す。それはイケメンだというこ
ととは意味合いが違っていたので、嬉しかっ
たのだ。と、同時に居酒屋のカウンターで目
が死んでいる知らない男に、兄ちゃん俺の若
い頃の目にそっくりだ。と言われたことも思
い出し、鏡から目を逸らした。
鏡で自分の顔をじっくり見ると、あまり良
いことはない。ということを久々に思い出し
「はあ」と思い、もう一度外を眺めた。