【400文字作文】腐ったバナナ | 【400文字作文】下半身は地球を救う。

【400文字作文】腐ったバナナ

 いつも忘れてしまう。この時がくることを
いつも忘れて始めてしまう。
 約3週間ぶりに彼と会うことにした。もう
無理だということを伝えるために私の部屋に
私が呼んだ。彼が私の部屋を出て行く後ろ姿
をきちんと見ておきたかったから。
 彼と同じ時間と同じ雰囲気を過ごし、それ
をキープすることが無理だと感じた決定的な
理由は、彼が歯を磨くときの顔だった。そん
な理由で別れ話を切り出しても彼は納得しな
いだろうし、真面目に話を聞いてくれないか
もしれないと昨夜、部屋へ招いた友人に相談
したけど結局いい別れの理由は見つからな
かった。
 だけど、ただ一つ。誰も傷つかない恋愛の
始まりも終わりもない。という求めてもいな
い結論だけが見つかった。
 彼との約束の時間まであと45分。 今朝、
友人が食べたバナナの皮が、真っ白な皿の上
で黒くなって倒れていた。