ボヘミアンラプソディー鑑賞記 | じゅんや人情「歌うたいのブルーズ」

ボヘミアンラプソディー鑑賞記



ボヘミアンラプソディー

見てきました。

クィーンめちゃくちゃ好きです。


17歳の時に、


「グレイテスト・ヒッツⅠ」

買ってさ、大好きになった。


夕焼けの集いのファーストアルバムのタイトルも、そこから拝借したよ。


ベストアルバムではなく、オリジナルアルバム単位で、がっつり聴いたのもクィーンが初めて。


「華麗なるレース」ってアルバムが一番好き。

もちろん「オペラ座の夜」も好きだけど、断然「華麗なるレース」。


ハードロック全開の

「TIE YOUR MOTHER DOWN」から、ラスト「手をとりあって」まで、

コンパクトながら、極上メロディのオンパレード。


次は、「世界に捧ぐ」かな。


で、クィーンは、ビートルズ同様に、

メンバー全員が作曲できるのが、強い。


全体的にはフレディの曲が多いけど、

ベース、ジョンディーコンの、

「SPREAD YOUR WING」とか

「MY BEST FRIEND」は本当に素晴らしい。

ロジャーは「レディオガガ」でやっと陽の目を見た(笑)。


とまあ、非常に非常に思い入れがあるクィーンなんで、映画を観に行くにも、

ミーハー気分ではないけど、斜に構えてもヤボだし、、とかいろいろ思うところが二の足を踏んでたよ。


で、今日ようやく、、でした。


ソーシャルワーカー仲間と飯を食べる約束をしてたんで、その前に「クィーンどう?」と誘ったら、「行きましょう」みたいになった。

車椅子の人で、手帳割引で1000円。

一緒の僕も1000円。ラッキー。


ピアカウンセリングといって、

障害当事者がソーシャルワーカーとして相談業務を行っている支援センターの職員。まあ、ソーシャルワーカーとしては、僕より経験豊富な人で、いろいろアドバイスもらったり、、な仲です。



で、映画なんだけど、


メンバーが似過ぎ!!


とくに、ブライアンメイは、くりそつ。ロジャーも似てる。

あとは、ブライアンメイのギターアンプ、ボックスAC30をズラーッと並べているところとか、

ジョンディーコンのプレベの弾き方とか、、指に唾つけるしぐさはなかった(笑)、、

とにかく、かなりの再現。


イチローにおける、ニッチローみたいな感じかな(笑)。


ストーリー的には、

個人的には、感動の涙というほどではないけど、

海外のバンドには珍しく、


ファミリー的な絆を感じさせるよね、クィーンは。

それも、昔から知っていたけど、、。


一番印象的だったのは、

フレディがやさぐれている時に、

他のメンバーから、

「バンドはファミリーだ」

と言われたことに対して、


「みんなは、妻や子供がいて、、ファミリーがある。でも、自分にはそれがないんだ。だからバンドはファミリーなんかじゃない」といった発言のところ。

フレディの孤独さが、痛々しかった。


夕焼けの集いのメンバーも、

僕には家族のような存在だけど、

メンバーが今では家庭、子供がいたり、結婚して遠方転居予定だったり、

幸せいっぱいに次のステージに進んだり、、、

それは素敵なことなんだけど、自分だけ取り残されて、ずっと時計が止まったまま、、そんな気持ちになるよ。

まあ、自分の意識で時計を止めているわけだから、自己矛盾だけど、、。


「バンドはファミリーだ!」って言う人たくさんいるけど、実際に家庭を持っている人が言うのと、そうでない人が言うのでは違う、、と思ったりするよ、、。

まあ、ネガティブだ。


それでも、フレディは再びバンドに戻ってくる。やはり、ファミリーなんだよね。

フレディは、めちゃくちゃな人ではある。

取り巻きがいないと、暗闇が襲ってくる。


セクシャルマイノリティーとしての苦しみも描かれている。


で、恋人メアリーについては、個人的に大いに疑義があるよ(笑)。


彼のことを、心から愛しているなら、

人生かけてその愛を貫けば良いと思う。


彼がゲイだろうと、バイセクシャルだろうと、他に恋人がいようと、見返りを求めず、その人のこと思い続けるのが、愛だと思うけどね。


結局、見返りがない(フレディはバイセクシャルで、男の恋人のカゲがある)、、ところで、他の男に乗り換えて、妊娠して、、。

それでも、「あなたが、心配なの。でも妊娠しているよ私は」というのは、

人の道に反しているとか、そんなふうには思わないけど、なんだかなー、、

っという印象。


で、最後にフレディのそばにいたのは、

本気で彼にぶつかり、叱り、、そしてずっと彼を思い、待ち続けたジムハットンという男性。


フレディがハットンを探すシーンは、良かった。


この映画は、

感動的な愛の物語的な謳い文句があって、、

映画を見終わった時は、

そういう点では、

「ふーん」

って感じだったけど、

地味ではあるが、

ハットンの愛がこの物語で、本物の愛だと思ったよ。


そんな見方をする人は、あまりいないかもだけど。


フレディ大変な人、

恋人かわいそう、それでもフレディを支えてて素敵、

クィーンメンバーみんないい人、

エイズになって気の毒、、

でも、フレディは愛に生きた、、

涙涙涙、、

みたいな感想の人が多いと思う。

気を悪くした人がいたらごめんなさい。


LGBT(レズゲイバイセクシャルトランスジェンダー)と関わった経験はほとんどないけど、精神障害でも人格障害圏域の人に関わったことは、多々あるよ。

フレディのように周囲を巻き込んで、めちゃくちゃにして、性的逸脱、金銭トラブル、、とか。


そういう経験があるから、フレディみたいな人は特別な人とか、気の毒な人とか、そういう感覚はあまりないよ。


彼の天賦の才能は置いといて、

そうしためちゃくちゃな人と関わる、そういう人を愛するというのは、


人生をかけたこと、

なわけで。

見返りがないから、やめる、降りる、、とかそんな次元じゃダメ。


まあ、そういう考え方は、マイノリティーだと思うけどね。


話があちこちに飛んで、しまったけど、映画についての所感はそんな感じです。


長々と書いたのは、

クィーンが大好きだから、、

それに尽きるね(笑)


すごい好きだと、

譲れない思いがあるからね。


しかし、残念ながら、

じゅんや人情の音楽には、

クィーンリスペクトな片鱗は全くない(笑)。

オベーションの12弦は、ブライアンメイの影響。

全く同じ型番です。

「39」って曲で弾いているオベーション。


まあ、いつか、

じゅんや的クィーンリスペクトな曲やアレンジをしたいよ。

「WE ARE THE 人情」

とか、「最低賃金ラプソディー」とか、、


がはは。


長々と失礼!!