2021年新作映画ベスト3【7月編】 | ピン芸人・淳矢淳矢のブログ。優柔不断で慎重派。

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主に映画のランキングをつけています。

お疲れ様です。淳矢淳矢です。





今月もブログ更新が遅れてしまいましたが
なんとか7月ベスト3完成しました!



そして少しご報告

この度Twitterの芸人用アカウントと別に
映画の事を投稿するだけのアカウントを
作成してしまいました!

今後映画の事はそちらで
投稿するのであしからず。




では別アカになってから初めてのランキング


緊急事態宣言下で感染対策に努めながら
7月に観た新作は14本

いとみち
ゴジラvsコング
プライム・タイム
トゥモロー・ウォー(A)
走れロム
スーパーヒーローへの道(N)
刑事グロムvs粛清の疫病ドクター(N)
ライトハウス
竜とそばかすの姫
クルエラ
ブラッド・レッド・スカイ
プロミシング・ヤング・ウーマン
犬部!
イン・ザ・ハイツ

無印:劇場鑑賞
(A):Amazonプライムビデオオリジナル
(N):Netflixオリジナル




ちなみに完成披露プレミアの
ライブビューイングで
『孤狼の血 LEVEL2』を
観させたいただきましたが

本公開は8月なのでその際に
ランキングに入れたいと思います。
ちなみに
もう3位以内に入るのは既に決定しています!
めっちゃ面白かった!!!!





それはそうと7月のベスト3発表です!



結末に関わる重要なネタバレは致しませんが

感想を書く上で内容に触れたりはするので

まっさらな状態で鑑賞したいという方はご注意を🙅🏻‍♂️


⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️





















🥉第3位🥉
『犬部!』



犬猫カワイイ!の映画ではない

命と向き合う第一歩



大学で獣医を目指しながら
動物の保護にも力を入れる花井は
実験犬を保護した事で
より全ての命を救う決意を固め
仲間達と動物保護サークル「犬部」を作る。

そして時は流れ16年…
長い年月が花井たち
そして世間にもたらしたものとは。。。



正直観る前は犬を愛でる犬部の
青春モフモフ映画と思っていたので
犬猫の可愛さで涙を流す気満々でいたんですが

まさかの突きつけられた
過酷な現実に涙する事になりました。
これから動物を飼おう
思っている人にはぜひ観て欲しい。

殺処分やペットブームの弊害を通じて
ペットを飼うという事
命に責任を持つという事について
嫌でも考えさせられる中身になっています。

個人的に実家で
犬猫を飼った経験があるので
かなり共感しつつ
ワンちゃん可哀想…なシーンは
観ていてキツいものがありました。

飼う事の喜びも見せてくれるので
この作品を観る事で
動物を飼う事に対して
臆病になってしまわないような
バランスにはなっています。

あと動物を飼う際に保護犬や保護猫
という選択肢がある事を
示してくれるのもとても良かったです。

ちなみに私が飼っていた愛犬も
前の飼い主さんが
事情で飼えなくなってしまい
保健所行きになりかけていた所を
引き取った子だったので
より作品の思い入れが強くなった気がします。


などと思い出話は置いといて
映画的な部分にも。


こういう映画には珍しく
映画的な演出も見所

映像を暗くする事で
登場人物が精神的に不安定な事を
強調するシーンがあったり

野っ原で犬の散歩をさせる花井と
ならされた道を散歩させるその友人柴崎が
進路について話すシーンは特に印象的。

全ての動物の命を救いたい主人公の花井と
花井の理想論は理解しつつ
現実的な解決を模索する優等生の柴崎

二人のキャラクターとその行く末を
散歩道で表現する所は
素直に上手いと思いました。

時系列を前後させる演出は
演者の見た目が変わらないので
わかりづらくはありましたが
こういうテーマを扱うにあたって
ドキュメンタリーではできない見せ方
という意味では
良かったんではないかと思います。


どんな事があってもブレない主人公花井は
非現実的ではありますが魅力的。
花井がいなかったら
どんな酷い物語になっていた事か。

圧倒的に絶望しかない状況には
こういう純粋な信念でしか立ち向かえない
事があるんですよね。


花井のやっている事が主にそうですが
この作品で登場人物が行なっているのは
責任を持って動物を飼わなかった人達
所謂尻拭いです。

動物を扱う業界の中に
入らない私達にできるのは
キチンと動物と付き合って一生を共にする事。

この作品を観た人がそれを
少しでも感じてくれる事を切に願います!


















🥈第2位🥈
『トゥモロー・ウォー』



モンスターと家族愛

ベタを押さえりゃ面白い!



サッカーW杯の試合中にグラウンドが
突如巨大が光に包まれ
そこから現れたのは
30年後の未来からやってきた兵士。
「私達と共に戦って欲しい」
中年の生物教師ダンは未来で行われている
エイリアンとの戦争に参ずる事となる。



モンスターとのバトル家族愛
この二つを軸に見所がハッキリしていて
多少長くあるものの物語もわかりやすく
頭空っぽにして楽しめました!


死んで欲しくない新キャラの
描写と仕方もちょうど良いし
序盤の何でもないシーンが
後半の伏線になっていたりと
そうくるか!が連続でやってきて
まるで飽きません。


ホワイトスパイクという
モンスターのデザインもかなり好み。

例えるなら旧劇エヴァの量産型EVA
みたいな不気味さ。

それにモンスターの攻撃や素早さが
戦意を喪失させるほど厄介で
対峙した時のヒリヒリ感もかなりのもの!
しかもそれでいて弱点以外全然効かない
という絶望感!


クライマックスの展開は
こういう映画なんだから
細かいことはみなまで言うまい。

「30年」が上手く使われた繋がりや
何より主人公が平和と家族を守る姿
しっかりと描かれるので
満足度は高かったです!
ラストは涙を流してしまいましたよ。

コロナ禍で配信オンリーという
憂き目に遭ってしまいましたが

昔金曜ロードショーで夢中になって
観ていた映画が帰ってきたような
懐かしさもある作品でした。

ちなみにこの作品が良かった人は
Netflixオリジナルの
『ラブ&モンスターズ』もオススメ!














第1位
『いとみち』



生まれを恨む時もある

青森でしか描けない青春がここに



青森の高校に通う女子高生いとは
津軽弁訛りと人見知りのせいで友達0。
うっかりアルバイトに応募してしまった事から
個性豊かなメンバーのいる
メイドカフェで働き始める事になる。



方言、三味線という地域性
人間関係のもたらすドラマ
全てがバッチリ噛み合い相互的に
面白さを増幅させていくような
素晴らしい青春映画でした!


田舎が舞台なので派手な画は少ないし
地味な部類に入る映画とは思いますが

その控えめで淡々とした語り口が
主人公の抱える苦しみ
より際立たせているし

いとが住んでいる板柳町には
その苦しみを許して受け入れるような
牧歌的な魅力を感じました。

そして板柳町と青森市の
青森内での田舎と都会ギャップ
という描写も面白く
いとが初めて青森市に出向く際の
彼女の人見知り具合には
東京都下から都心に行き慣れてない頃の
自分を思い出しました。


登場人物に悪い人が
ほぼいないのも魅力的。

豊川悦司さん演じる父親素晴らしかったです。
方言を研究する姿は
いとの事を理解したいという
気持ちも含まれているのかな。

自分の知らない娘の姿に戸惑いはするも
それを受け止め歩み寄る努力をしてくれる
よくできた父親です。


バイト先のメンバーも
全員それぞれ違う良さがあるんですが
特に中島歩さん演じる工藤店長
彼が一番好きでした。

お店の経営を考えながら
従業員やお客さんの事に対しても
バランス良く気配りができる
その佇まいがとても良かったです。
最近観た映画の中でも指折りの
信頼できる人物だったと思います。

こんな店長の元で働きたい
誰もが思うでしょう。


ただ常連客に関しては
一方的なコミュニケーションに
慣れてしまっている人特有の
善意の押し付けがあったりして

悪いヤツじゃないんだけど…
な気にはなりました。
ただこれは観る人による気はします。


正直この映画のポスターを見た時
三味線を持ったメイド服の女子高生
というビジュアル自体に
オタクホイホイ的なやつなのか〜?
と多少のとっつきづらさは感じたんですが

こんな勘ぐりが愚の骨頂であったと
思い知らされるシーンも用意されています。

いとが三味線を弾く時のメイド服
ぜひ注目して欲しいです。


うっかり応募したバイトだったとしても
それはいとが
自ら踏み出した一歩がもたらしたのもの

自分から始める事が救いに通じる
物語に太い一本の芯が通ったシーンでした。


あの何も出来なかったいとが…
思えば遠くへ来たもんだ…
な気持ちを繋ぐラストの余韻も沁みる。


ほば全てのシーンが過剰でなく
それでいてわかりづらない事もない
演出のチューニングが抜群!

それ故にキツめ方言ばかり出るシーンも
何をしているのかがわかる!

これは観客に台詞を理解させるより
青森の空気感を際立たせる事を選択した
監督の英断の賜物と思います!

この登場人物たちには幸せでいて欲しい…
と思ってしまう類の作品!
今年の傑作邦画の一角です!











という事で今月の1位は『いとみち』でした🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉

元々かなり期待していたものの
他に強い作品もあったので
個人的にまさかの結果でした!



7月に観た作品の感想も
Twitterで投稿してます

これも新しいアカウントからの投稿になります!














8月公開の注目作は
  • スーサイド・スクワット
  • ドント・ブリーズ2
  • フリーガイ
  • ドライブ・イン・マイ・カー
  • オールド
  • 群がり(Netflix)
あたりですね!






というわけで

ここまで読んでいただきありがとうございました🙇🏻‍♂️🙇🏻‍♂️🙇🏻‍♂️🙇🏻‍♂️🙇🏻‍♂️🙇🏻‍♂️🙇🏻‍♂️🙇🏻‍♂️🙇🏻‍♂️🙇🏻‍♂️🙇🏻‍♂️🙇🏻‍♂️🙇🏻‍♂️🙇🏻‍♂️🙇🏻‍♂️