淳矢淳矢が100本映画を観た2018下半期 その3 | ピン芸人・淳矢淳矢のブログ。優柔不断で慎重派。

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その2の続き




2018年に計200本映画を観た淳矢淳矢。


下半期に観た100本はこちら
太字は映画館で観た作品




その1その2では
良い意味で心に残った作品について書きました。
(フリクリ オルタナだけ例外的に違いますが)

しかしここからは
思わずこんな苦行を強いられる事になるとは
と思った4作について書いていきます!

↓↓↓↓↓↓↓↓






「未来のミライ」
・2018年公開
・細田守監督(時をかける少女、サマーウォーズ、おおかみこどもの雨と雪 など)
・上白石萌音、黒木華、星野源 など出演
・98分


僕の大好き細田守監督の待望の新作。
「サマーウォーズ」で心掴まれ、遡って観た「時をかける少女」で唸り、「おおかみこどもの雨と雪」は自分の中で1、2を争うほど好きなアニメ映画になりました。
次の作品「バケモノの子」は、前半面白かったけどちょっと不発かなと感じての今作「未来のミライ」。
自分が細田監督に求める物が高すぎるのか
正直肩透かしを食らってしまいました。

主人公くんちゃんの愛らしさ、繊細な風景描写などを
最先端の素晴らしい技術で映像化してるとは思うのですが、お話がどうも入ってきません。
ミライちゃんが未来から来る必要そんななくない?だとか、これはくんちゃんの妄想なの?違うみたいだしなんなの?であるとか、全体的にファンタジー展開過ぎて乗れませんでした。
僕は基本的に、キチンと納得できない作りのお話は好みでないようです。

細田守監督が脚本も手掛けるようになってからどうも好みが合わないみたいなんですよね。
バケモノの子もそうでしたし。
脚本も手掛けた事で、やりたい事を詰め込んで濃縮していて、細田守が濃過ぎて飲み込みづらいのです。
皮までミキサーにかけたジュースみたい
アクが強い。

ただそんな事思っていながらも、成長したくんちゃんには感動して劇場を後にしました。
そんな自分の感情の整理が付かないというか納得がいかずに、次の日もう一度観に行き、二回観ることでなんだか少しは好きになれた気がします。
が、やっぱりもっとすごい細田守作品を求めてる自分がいるので、数年後の次回作に期待します!






「BLEACH」
・2018年公開
・佐藤信介監督(いぬのえいが、GANTZ、アイアムアヒーロー など)
・福士蒼汰、杉咲花 など出演
・108分

 
中学の頃から原作をずっと読んでたジャンプ作品の実写化!
ビジュアルかなり頑張って再現してる!
杉咲花のルキア、MIYAVIの白哉、八乙女太一の阿散井恋次、相当な再現度だったと思います。
ただこれを頑張り過ぎてるからか
ほぼコスプレ映画になってました。
キャラクターのビジュアル拘ってるのに画作りに拘りが感じられず、全体的にシュールな画が散見。

具体的に挙げると
公園にて、敵死神と緊迫したやりとりをしてる背景に映り込む公園の注意書きや可愛い花壇。
終盤、街中での命懸けの対決の後ろに転がった(たしか)牛丼屋の看板。
などなど

これが緊迫感と相まってまたちょうど面白い。
劇場で笑いを堪えるのに必死でした、勘弁して欲しい。
あと漫画の演出をそのまま実写でやるのも、やっぱり痛く見えてしまいました。
「黒崎一護!職業、高校生!兼:死神!」
はうわあってなりました。

そういう事だけならまだしも、ストーリーもなかなか・・・。
原作準拠の序盤はまだいいとして、中盤以降は原作の人気シーンを切り取って繋げただけでちぐはぐ。
キャラクターの行動原理、ストーリーの整合性がメチャクチャな展開が目立った気がします。
特に石田雨竜の虚(ホロウ)退治合戦はかなり強引。
ウルトラ編集だった、同じジャンプ実写化「バクマン。」とはエラい違いです。

それでもせめてラストをバッチリ決めてくれればと思いましたが、一護と因縁の虚との対決も他の件と一緒くたにされた事でグダグダに。
原作では序盤の山場でもあるのに。

他にも特訓のしょうもなさとか、闇夜の恋次登場の天丼シーンとか、原作通りの年齢ではあるんだろうけどなんだか幼ない妹たちとか、気になる部分が後を絶ちません。
続編作る終わり方しましたが、あるんでしょうか。
頑張って作った衣装が無駄にならないようにと願いはしますが。。。







「ビリギャル」
・2015年公開
・土井裕泰監督
・有村架純、伊藤淳史、吉田羊 など出演
・117分


「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」が原作。
実際にあった話が素となってるだけあって、下手な事は言えないのですが、あくまで映画の感想として言いますね。
あくまで映画の感想です。


信じる事の尊さとか、可能性はゼロじゃないとか、うるせえ!!!
そんな物にすがる強さを持ってない人もいるんだ!!
URUSEEEEE!!!!

これが鑑賞後最初に思った事でした。

そして、、、
登場人物が腹立つ!

好きな事だけをやってきたツケを、ひたすら頑張る事だけで乗り越えてしまうスーパー主人公。
無償の愛なのか何なのか知らないけど無条件で娘の事をひたすらに信用している母親。
その反面ただただ娘を否定するだけの父親。
上手に若者に目線を合わせて適切な指導できる所がいけ好かない塾講師。(これは僕が受け付けないだけですが)

なんなんだこいつらはッッ!!!
人間か!?血が通ってるのか!?
父親に至っては最後少し反省するからそれがまた腹立つ。最初からそうしろ。
父親以外は現状が良い事として描かれてるので改善の兆しもありません。

あと
冒頭のタバコがバレるエピソードは美談でも何でもないですからね!
タバコは悪いけど仲間を売らなかった娘を誇りますって正気か!!
みんな最初から問題が起こらないよう持たないようにするんだよ!
ヤンキーのこういう描写本当嫌い!!

あ、あくまで
映画として気に食わないと言ってますからね。
実在する方々とは関係のない意見です。

受験で起こるとあるハプニングも、取って付けたような展開ですごい蛇足!!
(ただ調べたら本当にあった出来事らしく、これに関してはなんだか変な気分になりました)

などと色々思った事を並べてみましたが見返してみると
素直な人間に強烈な嫉妬をしてるだけなのかなあ…
なんて思ったり思わなかったり。
ただ映画全体でキレイ事だけが良い事とされてるのは本当に気に食わない。
そんな世界じゃ生きづらい。
だから最初不良してたんじゃないの?
現実はそんな生易しい出来事ばかりじゃなかったんでしょうから、あの苦境からの大学合格はまさしく死闘だったのだろうと思います。
ただ僕は、「ギャルが努力で受験を乗り越えた」という美談の良くない部分ばかりこの映画で感じてしまいましたし、なぜか僕の癇に障り続ける映画でした。







「テラフォーマーズ」
・2016年公開
・三池崇史監督(オーディション、着信アリ、ゼブラーマン、悪の教典 など)
・伊藤英明、武井咲、山田孝之 など出演
・109分


原作はほぼ読まないまま鑑賞しましたが、ヤバそうな雰囲気通りにすさまじい映画でした。
弱い!ダサい!長い!
の三拍子!


「弱い!」
基本的に主人公達が弱い!
能力初お披露目の時は調子良く敵を倒しますが、飛び込んだ火星は敵の巣、多勢に無勢の展開にその後は後手に回るばかり。
アクションの爽快感なんぞありゃしない!
結果人が死にまくります!
ただ悲しくはありません!良かった!
キャラに入れ込む時間がないため無機質に死んでいきます!


「ダサい!」
至る部分で演出がダサい!
・無駄な早回しとスローモーション
・状況を飲み込みづらくするだけのアップ
・ダメ映画特有の過剰な心情吐露
・スベり放題のギャグ etc
挙げればキリがないほどにダサダサです。
一番僕の心に刺さったダサダサは
小池栄子さんが敵を倒してポーズをとり
「シャキーン!」
って効果音が鳴った所!


「長い!」
上映時間が長い!
いや実際は109分なので長くない!
正確には長く感じる!
上記の無駄な演出が多発するお陰で、観てる間は時空が歪み、意識は次元の狭間に飲み込まれんとし、それを引き戻すのに全神経を集中させました。
この退屈はもはや暴力です!


火星で異常進化したゴキブリvs虫ドーピングした人間という、他で見た事のない設定はとてもワクワクします。
そのワクワクで留めておいた方が幸せでした、ストーリーも入ってきません。
ただ、テラーフォーマーの気味悪さは良かったので、そこから逆算して際立たせるような作りになってたら違ったのかもしれません。







以上!
長々と拙い文章でお目汚し失礼致しました!
結果どんな映画も長々と書けるほど大好きって事なんですよね!
映画サイコー!!!












と締めさせていただきたい所ですが
長々と書くのは憚れるけど
面白いのでぜひ観て欲しい
いわゆる次点の作品も軽く触れておきます!
もう少しお目汚しを!



⭐︎ローラーガールズ・ダイアリー
マイナースポーツに居場所を見つけた内気少女の青春映画!
ドリュー・バリモア初監督。

⭐︎オデッセイ
火星に取り残された男のサバイバル。
いかなる苦境もアイデアとポジティブで立ち向かう!

⭐︎ファイトクラブ
没入すればするほど後半キレイにハイキックくらえます!
気のせいかと思った全裸男性の数コマも。

⭐︎マンマミーア!/マンマミーア!ヒアウィーゴー
ずっと楽しいミュージカル!楽しくて泣いてしまう!
続編ヒアウィーゴーは更に楽しかった!

⭐︎マッドマックス
荒廃した世界を支配したのは圧倒的暴力だった。
北斗の拳のモチーフになった映画です。

⭐︎ルーム
監禁された親子の脱出と…。
大人にも子供にも感情移入してしまった。

⭐︎手紙は憶えている
老人が手紙を頼りに友人との約束を果たそうとするが…。
痴呆症をサスペンスに取り入れた所が新鮮。

⭐︎ファーゴ
少しの犯罪がどんどん膨らんでいく様に恐怖。
「この物語は実話である」と出るが完全なフィクション。

⭐︎SR サイタマノラッパー
カッコ良くありたい故にダサくて滑稽で情けない男の映画。
ラップ詳しくなくても全然大丈夫。

⭐︎アドレナリン
アドレナリンを出し続けないと死ぬ!!
真面目にバカをやるジェイソン・ステイサムに腹抱えて笑いました!

⭐︎ナイスガイズ
バディ映画新シリーズ!古くてカッコ良くて面白い!
三枚目のライアン・ゴズリングが見れます!

⭐︎クローバーフィールド/HAKAISHA
私の街に本当に巨大モンスターが現れた…のパニック映画。
手持ちカメラ視点が肝なので苦手な人はご用心。

⭐︎沈黙 ーサイレンスー
遠藤周作「沈黙」の映画化。2時間半越え。
隠れキリシタンを通して、信仰、異端について考えざるを得ません。

⭐︎葛城事件
犯罪を犯した息子を抱える家族の実話をモデルにした作品。
少しのボタンのかけ違いが家族を最悪な事態に。
でもその時々に完全に悪いと言える部分はない。
それが怖い。もう一度観るのも怖い。

⭐︎ボヘミアン・ラプソディ
言わずもがなですがQueenのお話。
曲が全てグッときますがフレディのLGBT周りの話が一番心にきました。

⭐︎はじまりのうた BEGIN AGAIN
落ち目の音楽プロデューサーが鳴かず飛ばずのシンガーソングライターと出会い…。
新しい物を作る喜びに溢れていて大好きな作品。

⭐︎シェフ 三つ星フードトラック始めました
再びキャリアを取り戻すために元一流シェフが仲間とキューバサンドの移動販売を始める。
生き生きと仕事する姿と美味しそうな食べ物、観ていて幸せになる映画。

⭐︎美女と野獣
フランス版「美女と野獣」。
ダークな雰囲気と美しい映像がマッチして素晴らしい世界観。



選んでいたらどれも切ることが出来ずに
次点が18作にもなってしまいました!
どれも甲乙付けがたい私のオススメです!!







というわけでその1、その2で書いた作品と合わせて
全32作に感想など書きました!

感想を読んでもし少しでも映画に興味を持っていただけたら幸いです!!
更に心に残ったものなら天井ぶち破るほどの幸福であります!!!



今年は200本はいかないかもしれませんが
とりあえず100本目安に映画見続けます!!

ありがとうございました!!