「秘境国」という写真集があります。副題は「まだ見たことのない絶景」。
日本人にはまだよく知られていない国々がたくさん紹介されているこの写真集。
表紙を飾るのは、壮大な草原から流麗に流れ落ちる滝。
天空の王国とも呼ばれる内陸国・レソト王国を流れる、アフリカ最大の落差を誇るマレツニャーネの滝です。
マレツニャーネの滝。筆者撮影。
2018年~2019年の年越しは、この南部アフリカの小さな盆地国、レソトで過ごしました。
2017年から友人が南アフリカのプレトリアに駐在を開始することになり、会いに行こうと思っていたのですが、秘境国を2011年に読んでからずっと訪れたいと思っていたレソト、セットで訪れることにしたのでした。
周囲を南アフリカ共和国に囲まれたレソトにはヨハネスブルクから飛行機で一時間ちょっとの距離です。
素晴らしい景色と、素晴らしい出会いに恵まれた、思い出深い旅になりました。
先週まで書いていたバリの旅の半年前に遡り、この旅を振り返りたいと思います。
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年末年始休暇に、更に有給休暇をくっつけて、合計17日間の休みにした自分は、最初の2日を実家で過ごした後、新高岡駅から新幹線はくたかで成田空港に向かいました。まずは香港で乗り継ぎ、そこから南アフリカ空港でヨハネスブルクに向かいました。
サンタクロースの帽子を被る、南ア航空の乗務員
香港での乗り継ぎ時間は僅か1時間20分だったが、なんとか間に合った。
南アフリカに向かう機体は A340-300E。しかし座面が妙に硬い。
飛行機に乗って座席を「硬っ」と感じたのは生まれて初めてのことだったので、きっとめちゃくちゃ硬いんだろう。
ヨハネスブルクまでは12時間。つらい。
と当時のメモには書いてありました。
なんだか尻が痛かった記憶が蘇ってきた。
機内はガラガラ
機内誌
乗客は黒人、白人、アジア人が混在。乗務員も然り。
乗務員がサンタクロースの帽子を被っている通りクリスマスシーズンのはずだが、乗客の入りは半分。
3年ぶりのキャッスル。南アビールです。
南アと言えばワイン。豊富に取り揃えていました。
飛行機の座席は窓側派&のんべえの自分には、このがら空きはありがたい。
酒をとりに行くのも、お手洗いに行くのも自由。早速ビールもワインも飲みほしたので、ギャレーにワインをもらいに行きました。
しかしワインの種類が豊富。乗務員の女性が、面倒臭そうに「これ飲んだ?」と順番に聴いてきました。上の写真の一枚以外全部飲んでないと順次回答したら、
「楽しんで」
全部くれました。
南アはよっぽどワイン推しのようです。
しかしこれだけ飲んだら凄く眠くなってしまいました。
12時間のフライト。あっという間にプレトリアにつきました。
アフリカの大地
続きます。