人生の第3幕~思わぬ助っ人~
読んでくださってありがとうございます♥こちらの記事がシリーズの最初になります。ある冬の日にかかってきた、運命の電話。もう20年近く前のことだけども、あの電話があった日のことは映画のワンシーンのように、はっきり覚えている。それは…いつもの翻訳会社からの電話だった。「もしもし」「○○さん、どうもお世話になっております」「実は、,韓国ドラマシリーズの依頼があるのですが…」どうやら、超大作らしい、ただ、あたしに依頼するのは下訳で、有名な先生が監修として、チェックするということだった。あたしみたいな小娘にとっては、またとないチャンスである!2つ返事で私は引き受けた。しかし、、今まで短編は訳したことがあっても、シリーズ物は初めて。中学から韓国にいた私には、ドラマの翻訳はハードルが高い…どうする?? 弱った…と悩んでいたら、、なんとそばにいたのであるものすごい強力な助っ人がその助っ人とは…例の飲食店のチーフ。実はこの人、小説家志望だった。これは、、運命か、偶然か…ちょうど韓流ブームの2年前、チーフのことがあって、日本に来ることになり、何となく翻訳会社に登録、そしてその会社から韓流ブームにつながるシリーズの依頼。。とにかく私は、チーフに聞きまくる。こういうセリフは、どう訳せば、一番伝わりやすいか。日本語だったらどうなるか。今考えても、本当にしつこいヤツだったがチーフは、実に丁寧に、チェックしてくれたし、意見をくれた。私にも翻訳センスがあったのは確かだけども、日本語訳に自信のなかった最初のドラマシリーズを、親身になって手伝ってくれた彼のおかげで、今のあたしがあると言っても過言ではない。さて、その最初の翻訳は監修者に気に入られ、その次のシリーズも依頼が来る。さらに、その次も…と、翻訳のほうは順調だったが、チーフとの関係では、先が見えず不安な日々が続く。このまま一緒にいて、結婚できるのか?教会のことがあるから、互いの家族にも紹介できない。親には言えない…となると、駆け落ちか?それはイヤだ…などなど…悶々とした日々。その頃、仕事では3つめの韓ドラシリーズに突入。当時はまだ、韓日の映像翻訳講座などない時代だ。専門的に勉強するため、あたしは英日の講座に通っていた。日本語への翻訳にも何となく自信がついてきた頃に、事件は起きた。。何だかチーフの様子がおかしい。急にダイエットをし始めた。会話をしても上の空のことが多い。鈍感な私は、彼に切り出されるまで、何も気づかなかった。そんなある日、チーフがこう打ち明ける。好きな子ができた…お、おいっ!あんたのために、あたしは、こっちの世界に来ると決めたのにジーザス、、オーマイゴット、、なんということだ…しかも当時、違う店で働いていたチーフが好きになったのは、その店のバイトの女の子だとさ!!ちょ、ちょっと待ってよ。あたしの聞き間違いじゃないよね?それ、どっかで、聞いたような話じゃないの?もうほんとカンベンして!!ドロドロは嫌いやねん。しかしこれが現実。人の心は移ろうもの、やはり未来が見えないと、長続きはしないのだ。そうはいっても、あたしも人間である。20代の女の子である。食事ものどを通らなくなるほどになった。そんな時、まるで私の心を、読んでいたかのように、母が言った。今度、祝福式(合同結婚式)がある。あんたに好きな人がいてもいい、一世祝福として受ければいい。あたしは耳を疑った、一般の結婚は、許さないと言っていた母が、こんなことを言うとは…いやいや、でもね。。。お母さん、なんでもっと早く言ってくれんかった!!なんでこのタイミングなんよ!遅すぎたわ。(母が死にかけたのは、この時から5年ほど前のことである)しかし、どう考えても、わたしはやっぱり、家族が大事だった。これはもう一度、教会の世界に戻れと言うことか??半分ヤケクソのあたしは、2世の再祝福を受けることにする。【補足説明】1世祝福は、一般人として結婚して、(ほんとはダメだけど)1世として祝福受けますよ、ということ。2世の再祝福は、2世同士で祝福が壊れたり、一般人と恋愛してたけど、やっぱり2世と結婚します、という人が受けるもの。