平成14年?同門会誌「カリスマ?整形外科部長に迫り
近況報告(病院だより)
済生会大牟田病院 上田 淳
「カリスマ?整形外科部長に迫り来る多発性筋断裂症と院内暴力」
当院では相変わらず多忙な毎日が続いています。と言うのも当院のメインの内科、胃腸科、外科と比べ同程度もしくはそれ以上の入院、外来患者数をこなしているのに医者の数が半分以下しかいないのが最大の理由です。院長や事務からは何時でも整形外科医増員OKと言われているのですが、、、年間手術症例数が200を超えたら三人目を派遣してもらえるとの裏情報を信じ、6月以降は月当たり15~20例と、かなり無理してこなして参りました。しかし先日、佐賀医大整形外科の権力を一手に集め我が世の春を謳歌されてると噂の(仮称)東山医局長に「出せる人(医局員)全然いません」と冷たく言い放たれ、「やっぱこれからは貢ぎ物か」とスネだしてます。そんな私は仕事をする気も無くしつつあり、患者さんへの露出を極力抑える作戦に出、入院患者さんには出来る事なら週一回の総回診日しか逢わないようにしたところ、かえって中年以上の女性患者さんから人気が出てしまい、『カリスマドクター』との称号を貰ってしまいました。
そんな私に成り代わり当院の整形外科を支えているのは、来年からメジャーリーグへ挑戦する事になった松井秀喜選手の嫁の座をついに諦めたらしい、春のキャンプが出身地であることでしか繋がりを持てなかった宮崎弁丸出しの(仮称)短谷里美先生です。最近失恋からか髪の毛を切り、松井のせいか私の不労が原因か分りませんが5kgも体重が減り、美しさに磨きをかけ、齢はミソの路に入ったにもかかわらず、『寿』を夢見る乙女?のままで彼氏募集中です!何とか佛淵教授の人工関節の適応年令になる前に、あまり症例を選ばずに嫁に行って欲しいものです。
そんな可憐な短谷先生ですが、以前赴任していた某病院ではヤクザの親分より恐いかもと評判の院長先生と大喧嘩を繰広げたらしく、当院では院長となるべく遭わせないよう配慮しており、着任後半年になりますが今だ辞令を貰わないまま、モグリで就労してもらっています。しかし最近は彼女の怒りの鉾先が私の方に向きつつあるみたいで、病院の裏に呼び出されて締め上げられる日が来るのではないかとビクビクしながら、短谷先生と顔を合わせない様、時差をつけ少し遅めに出勤しております。今のとこ身体的暴力は受けていません。
暴力の犠牲にはなっておりませんが、私の体はボロボロになりつつあるようです。先ずは5月、九州地区済生会病院対抗ソフトボール大会にて、ショートの後ろに上がった飛球をセンターからメジャーリーグのイチロー顔負けのスーパーダイビング&回転キャッチをしたところ、両側の大腿内転筋断裂を受傷。さらに10月には、病棟詰所で机の奥の文具を取ろうとつま先立ちをした際、左下腿後部に何かが落ちて来た軽い衝撃を感じ、一瞬、昨年の同門会誌でその危険性を報告した私に向けてのビン・ラディンのテロ攻撃か、或いは北朝鮮からのテポドンミサイルかと錯覚致しました。実は下腿三頭筋の筋腱移行部皮下部分断裂でした。11月にはさしたる誘因も無く上腕二頭筋遠位部も少しおかしくなって来ております。昨年、社会保険S病院の(仮称)外頭先生がアキレス腱断裂を受傷された時には、「以前足の捻挫の時、忽那先生からあてて貰ったシーネをたった1日で勝手に外した罰が当ったのでは」と噂しておりましたが、全く人事では無くなりました。先日、高円宮殿下が御逝去された際には、看護婦さん達から、「先生も四十代だからもうスポーツ禁止」とたしなめられました。
そんな悲惨な私ですが、医長から部長に昇進?、事務からは「給料は増えこそすれ、減る事はありません」と言われていたものの、案の定、ありとあらゆる手当てが無くなり、昨今のデフレスパイラルの影響か医者四年目の短谷先生と同じ程度に減ってしまいました。これってリストラ?しかも、やりたくもない褥創管理委員長までやらされ、苦悩の日々が続いています。しかし来る新春1月にはメジャーに挑戦、アメリカへ渡る予定にしております。スキーにするかスノボにするか悩んでいるとこです。怪我しないようにしよおーっと。