虹の橋
天国の、ほんの少し手前に
「虹の橋」と呼ばれるところがあります。
この地上にいる誰かと愛しあっていた動物たちは、
死ぬと『虹の橋』へ行くのです。
そこには草地や丘があり、彼らはみんなで走り回って遊ぶのです。
たっぷりの食べ物と水、そして日の光に恵まれ、
彼らは暖かく快適に過ごしているのです。
病気だった子も年老いていた子も、みんな元気を取り戻し、傷ついていたり不自由な体になっていた子も、元の体を取り戻すのです。
まるで過ぎた日の夢のように。
みんな幸せで満ち足りているけれど、ひとつだけ不満があるのです。
それは自分にとっての特別な誰かさん、残してきてしまった誰かさんがここにいない寂しさを感じているのです
動物たちは、みんな一緒に走り回って遊んでいます。
でも、ある日その中の匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。
その瞳はきらきら輝き、
体は喜びに小刻みに震えはじめます
突然その子はみんなから離れ、
緑の草の上を走りはじめます
速く、それは速く、飛ぶように。
あなたを見つけたのです。
あなたとあなたの友は、
再会の喜びに固く抱きあいます
そしてもう二度と離れたりはしないのです。
幸福のキスが
あなたの顔に降りそそぎ
あなたの両手はする動物を優しく愛撫します。
そしてあなたは、
信頼にあふれる友の瞳を
もう一度のぞき込むのです。
あなたの人生から長い間失われていたけれど、
その心からは日たりとも消えたことのなかったその瞳を。
それからあなたたちは、
一緒に「虹の橋」を渡っていくのです。
和訳:YORISUN
この「虹の橋」は、
原作者不詳[Author Unknown]のまま、世界中の沢山の動物のサイトに伝わっている詩です。
原文は英語ですが、古いインディアンの伝承にもとづいているもらしく、アメリカでも誰も作者を知らず、欧米のサイトを通じて広まっていったそうです。