お盆の帰省ラッシュのせいか、さほど混雑ない電車に座り、日曜日の朝からまた、「青春18きっぷ」で小さな旅に出た。
今日は上野から常磐快速線普通で茨城へ。始発駅からボックス席に陣取り勝田行の人となる。2時間ほど乗っていると水戸の数駅手前、友部。そこからは水戸線からの直通いわき行なども入って来て線路上も賑やかに。
友部の隣、内原駅を発車したはかりの車窓には、茨城の若人たちが日焼けしながら一心不乱に歩いている様子があった。そして皆、一様に、巨大なイオンモールに吸い込まれて行く。きっと彼らにとって夏休みのオアシス的な所なのであろう。車でしか行けない場所ではないのがミソだ。
偕楽園駅を通過した普通電車はやがて水戸駅へ。すでに水戸線から来ていた常磐線内先行のに乗り継ぎ、隣の勝田にて下車。跨線橋を渡り、JRホーム1番線上ひたちなか海浜鉄道改札口に到着。「湊線1日フリー切符」を購入、二両編成の古いキハが待つ構内へと歩んだ。
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おぉ、レトロ!…まさに国鉄型ツートンカラー。昭和40年代製造の気動車がたまにでも現役で走る路線なんて、希少かつ貴重。両手で窓を大きく押し上げ、紺色のボックスシートに身を委ねる。それから、窓枠の下に栓抜きがあるのを確認、イベント列車扱いなので車内販売している瓶入りオレンジジュースを早速買い求めた。

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広大な芋畑や田園を望み、真夏の風を受けながら、口にする冷えたリボンシトロン ━ 至福の一往復であった。

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