アンティークショップ~紫の石~
無事に潤の好きだと言うモンブランも買う事ができ帰宅し、
「潤ー。
ただいまー。」
と玄関のドアを開けながらそう言うと、
「しょおさん。
お帰りなさーい。」
とキッチンからトテテテテテテッと走ってやってきた潤が、俺を迎え入れてくれたのだった。
キッチンからは何やらいい香りがして…。
「何だかいい匂いがするなー。」
と鼻をスンスンと鳴らしてそう言うと、
「ふふふ。
僕、お夕飯を作ってみました。」
と潤がニッコリと微笑みながらそう言った。
「えっ!?
潤は両手で紙袋を受け取ると、
そういえばカズが
『ああ。
ジュンくんに食料を届けてくれた人がいるみたいなので、多分帰れば食事の用意がされていると思いますよ。』
「えっ?
これ全部潤が作ってくれたの?
「んまっ!!
潤、コレ美味しいよっ!!」
と口いっぱいに頬張りながらそう言うと、それまでしゅんとして元気のなかった潤はパァァァと音がしそうなくらい嬉しそうな笑顔で、
「しょおさん。
本当ですかっ!?」
そう言ったのだった。
「うんっ!!
「唐揚げもんまっ!!」
と言うと、
「あ、それはかずくんのお友達のまーくんが教えてくれたんです。」
「潤…。
と、潤もニコニコとしながらそう言ったのだった。
アンティークショップ〜紫の石〜 ⑥
⭐⭐ to becontinued⭐⭐
無事に潤の好きだと言うモンブランも買う事ができ帰宅し、
「潤ー。
ただいまー。」
と玄関のドアを開けながらそう言うと、
「しょおさん。
お帰りなさーい。」
とキッチンからトテテテテテテッと走ってやってきた潤が、俺を迎え入れてくれたのだった。
キッチンからは何やらいい香りがして…。
「何だかいい匂いがするなー。」
と鼻をスンスンと鳴らしてそう言うと、
「ふふふ。
僕、お夕飯を作ってみました。」
と潤がニッコリと微笑みながらそう言った。
「えっ!?
潤が夕飯を作ってくれたんだ。
ありがとう。」
と言い頭を撫でてやると潤は嬉しそうに微笑んだ。
そんな潤に、
「あ、そうだ潤。
今日はお土産を買って来たんだよ。」
と言うと、潤にAngel Jのケーキの入った紙袋を渡した。
潤は両手で紙袋を受け取ると、
「しょおさん、ありがとう。」
と言いながら首を傾げて紙袋を見つめると、
「コレ…なんだろう?」
と呟いたので、
「夕飯の後のデザートだよ。
冷蔵庫で冷やしておいてよ。」
と言うと、
「冷蔵庫で冷やせばいいんですねっ!!」
と言うと、トテテテテテテ…と走ってキッチへと向かったのだった。
アンティークショップ〜紫の石〜 ⑥
潤が夕飯を作って待ってくれているなんて嬉しいな。
そういえばカズが
『ああ。
ジュンくんに食料を届けてくれた人がいるみたいなので、多分帰れば食事の用意がされていると思いますよ。』
と言っていたよな…。
と思いながら手洗いとうがいを済ませてから部屋着に着替えると、ワクワクとしながらキッチンへと向かった。
キッチンのテーブルには既に料理が並べられており、オムライスにサラダにスープ、そして唐揚げが並んでいてどれも美味しそうで、テーブルの横にソワソワとしながら立っている潤に、
「えっ?
これ全部潤が作ってくれたの?
めっちゃ美味そうなんだけど。」
と言うと潤は、
「はい、そうなんです。
でも…。
しょおさんのお口に合うといいんですけど…。
とりあえず食べてみてください。」
と不安そうな表情を浮かべてそう言うので、
「じゃあ、さっそく頂こうかな?」
と言い、潤と向かい合って席につくと手を合わせて、
「いただきますっ!!」
「いただきます…。」
と食事を始めたのだった。
オムライスを一口食べ…。
これって何処かの店のオムライスなんじゃねっ!?
と言うと潤は、
「はい、そうなんです。
でも…。
しょおさんのお口に合うといいんですけど…。
とりあえず食べてみてください。」
と不安そうな表情を浮かべてそう言うので、
「じゃあ、さっそく頂こうかな?」
と言い、潤と向かい合って席につくと手を合わせて、
「いただきますっ!!」
「いただきます…。」
と食事を始めたのだった。
オムライスを一口食べ…。
これって何処かの店のオムライスなんじゃねっ!?
と思うくらい美味しくて、
「んまっ!!
潤、コレ美味しいよっ!!」
と口いっぱいに頬張りながらそう言うと、それまでしゅんとして元気のなかった潤はパァァァと音がしそうなくらい嬉しそうな笑顔で、
「しょおさん。
本当ですかっ!?」
そう言ったのだった。
「うんっ!!
ホント、ホント。
めっちゃ美味いよっ!!」
と言いながら唐揚げも大きな口を開けて頬張ると…。
と言いながら唐揚げも大きな口を開けて頬張ると…。
これまた肉汁がジューシー!!で美味くて、
「唐揚げもんまっ!!」
と言うと、
「あ、それはかずくんのお友達のまーくんが教えてくれたんです。」
とニコニコとしながらそう言ったのだ。
まーくん…?
かずくんのお友達のまーくんって事は…。
あのアンティークショップに居た…。
「潤…。
まーくんって…ゴールデンレトリバーの…?」
と聞くと、と潤は一瞬キョトンとしたあと、
と聞くと、と潤は一瞬キョトンとしたあと、
「はいっ!!
ゴールドに近い茶色の髪の色をしたまーくんですっ!!」
と、嬉しそうにそう答えたのだった。
潤の嬉しそうな笑顔を見て、
「そっか。
まーくんに教えて貰ったんだ…。」
とつられてそう言ったのはいいが…。
待て待て待てっ!!
まーくんは犬だぞっ!!
犬に唐揚げを作る方法を教わっただとっ!?
と慌てて、
「はぁっ!?
まーくんにっ!?」
と聞き返すと潤は、
「はい。
まーくんにです。」
とニコニコとしながらそう言ったのだ。
こんなに無邪気な潤が嘘をつくはずはないだろうし、まーくんが潤に唐揚げの作り方を教えてくれたのは本当なんだろうな…。
潤に夕飯の食料を届けてくれて賢い子だとは思っていたが、料理まで教えてくれるとなると賢いどころか大天才なレベルだよな…?
まーくん、すっげーな…。
と感心しながら、
「まーくん…潤に料理を教えてくれるなんて、天才犬じゃないか…。」
と思わず呟くと、
「ふふふ。
まーくん天才っ!!」
と、潤もニコニコとしながらそう言ったのだった。
アンティークショップ〜紫の石〜 ⑥
⭐⭐ to becontinued⭐⭐