「あれ?智くん。
どうしたんだい?」
と言うと、
「よっ!!翔ちゃん、お邪魔してるよ。」
と、言いながら智くんが日本酒の瓶をひょいっと持ち上げて、
「美味い酒を貰ったから、一緒にどうだい?」
と言った。
湯殿から上がり寝巻き用の浴衣に着替えて赤紅と一緒に縁側に行くと、既に御膳と料理の用意がされており、薄紅、紅藤と一緒に智くんが座って待っていた。
「あれ?智くん。
どうしたんだい?」
と言うと、
「よっ!!翔ちゃん、お邪魔してるよ。」
と、言いながら智くんが日本酒の瓶をひょいっと持ち上げて、
「美味い酒を貰ったから、一緒にどうだい?」
と言った。
「日本酒か、いいねー。」
と言うと用意されていたお猪口を智くんに手渡されて、右手でお猪口を持ち左手をお猪口の底に添えると、智くんが徳利で酒を注いでくれた。
「智くん、ありがとう。」
と言い、酒をクイッと一口飲み御膳にコトンとお猪口を置き、智くんから徳利を受け取り、
「智くん、どうぞ。」
と言い、酒を智くんの持つお猪口へと注いだ。
「翔くん、ありがとう。」
と言い、一口クイッと飲んだ智くんが、
「ん〜っ!!
うめぇ〜な〜っ!!」
と、目を細めて旨そうな顔をして言った後、俺達の横にちゃぶ台を持ってきて食事をしている赤紅に、
「赤紅、俺、勝手(台所)に置いてあった穴子が食いたい。
持って来てくれよ。」
と智くんが言うと赤紅が、
「あれは潤様の為に用意しているので、智様でもダメですーっ!!」
と答えた。
と答えた。
それを聞いた智くんが、顎に手を当ててじっと何かを考えて、
「あっ。」
と何かを思いついたかのように呟くと、
「潤は今日はいないんだから、いいじゃないか。
潤の分は明日、花浅葱に買いに行かせるから、アレ食べさせてくれよー。」
「頼むっ!!」
「頼むっ!!」
と両手を合わせてお願いする智くんに、
「えー。」
と赤紅が渋っていると…。
「あーあー。
この酒とあの穴子は合いそうなのになー。」
と智くんは残念そうに肩を落としていた。
が、赤紅達の様子を横目で見ながら、
「お前らも食いたいだろう?
一緒に食べようぜー。なっ!!」
と言いながら智くんは赤紅達のいるちゃぶ台へ移動し、
「穴子は上手いよなー。」
とひたすら穴子を食べたいと訴えていると、赤紅は少し考えた後、薄紅や紅藤とコソコソと相談をし、
「智様がそんなに仰られるのなら、仕方ないですー。
明日、潤様の分は花浅葱が買って来てくれるのなら、いいですよー。」
と言うと、薄紅も紅藤もコクコクッと頷き、赤紅と紅藤はパタパタパタッと走って部屋に入り勝手へと向かった。
と言うと、薄紅も紅藤もコクコクッと頷き、赤紅と紅藤はパタパタパタッと走って部屋に入り勝手へと向かった。
「ふふふ。
やったね翔くん。 穴子が食べれるぞっ!!」
と嬉しそうにニコニコしながら智くんが俺の隣に戻って来て座り、酒を飲みながら穴子がくるのを待っていた。
暫くするとお皿に盛り付けてある穴子料理をお盆に乗せて戻って来て、
「はい、智様どうぞー。」
「おう。赤紅、ありがとうっ!!」
「翔様、どーぞ。」
「紅藤、ありがとう。」
コトンとお皿を御膳の上に置き、
コトンとお皿を御膳の上に置き、
「こっちが焼き穴子で、こっちが蒸し穴子ですー。」
「あと穴子の天ぷらと穴子丼も用意しましたっ!!」
と説明をしてくれ、自分たちの分は薄紅のいるちゃぶ台まで運んで行っていた。
と説明をしてくれ、自分たちの分は薄紅のいるちゃぶ台まで運んで行っていた。
赤紅、紅藤、薄紅は美味しそうに穴子を食べており、その姿を見た智くんが、
「ふふふ。
今日は潤がいなくて寂しいだろうから、美味しい物でも食って元気にならなくっちゃなっ。
そうだろう?翔くん。」
といつものふんわりとした優しい笑顔で、酒を飲みながらそう言った。
こういう優しい所が智くんらしいな…。
と思いながら、
「うん、そうだね。
穴子、んまっ!!」
と言いながら、穴子を頬張り酒をクイッと飲んだ。
⭐to be continued⭐
と言いながら、穴子を頬張り酒をクイッと飲んだ。
⭐to be continued⭐