暫くするとオリエンタルブルーの青の色が少しずつ暗くなり、夜の暗闇へと少しずつ変化していき、夜空に星が一つそしてまた一つ…と少しずつ星空が広がっていった。
先程まで頬を膨らませて拗ねていた潤が、白と銀の綺麗な翼をパタパタと羽ばたかせながら、俺の近くに飛んで来て着物の袖をクイックイッと引っ張り、
「しょおくん、そろそろかな…?」
と呟いた。
日の傾く方向を見て、
「ああ…。」
と答えると潤が、
「智和、もう直ぐだよ。」
と、智和に言った。
「そうか、楽しみだな。」
と言いながら智和は目の前に広がる空を、少年のように瞳をキラキラさせながら見つめていた。
日没後ほんの僅かな時間でしか見る事が出来ないオリエンタルブルーの空の色を見たいと、智和からの要望があったので空を飛びながら空の色が変化するのを待っていたのだった。
太陽の沈む方向の空は夕焼けの色がいつもより赤みを増しており、沈んでいく太陽と反対側の空を見ると、地平線が濃い青からピンクのグラデーションに染まっていた。
「今日は天気が良くて空気も澄んでいるし、反対側に地球影が見えるから、オリエンタルブルーの空が見れるね。」
ねえ、しょおくん。
と潤が俺の顔を見ながら言った。
「ああ…。今日は一段と綺麗に見えるだろうな。」
と言うと、智和が、
「忘れないように目に焼き付けておかなければな…。」
と、夕焼けから夜の暗闇を迎えようとしている空を懸命に眺めていた。
少しずつ空がオリエンタルブルー一色に覆われて、昼でも夜でもない幻想的な空間となった。
この時間帯は逢魔時(おうまがとき)とも呼ばれているらしく、確かにこの世のモノではないモノと出会いそうな不思議な色に空が染まり、特別な時間(とき)に感じるのだ。
智和が、
「本当に綺麗な空だな…。」
と言ったので、潤と一緒に頷いてその声に応えた。
暫くするとオリエンタルブルーの青の色が少しずつ暗くなり、夜の暗闇へと少しずつ変化していき、夜空に星が一つそしてまた一つ…と少しずつ星空が広がっていった。
⭐to be continued⭐
Mステ、まだ見れていないのですが…(^◇^;)
年末年始も嵐さんゴトが色々あって、楽しみですねo(^▽^)o