謎の手紙…。
2枚目なんて意味不明だし、3枚目なんて…。
〝日時は後日知らせる〟
じいちゃんこの世にいないのに、〝後日〟どうやって知らせるんだよ…。
お墓の中から這い上がってとか…?
なの…?
こっわっ!!
もうオカルトだよね…?
Jに手紙を見せて、
「J、これどういう意味かわかる?何か聞いてる?」
と尋ねるがJは手紙を読んだあと、首を横に振るだけだ。
手紙を覗き込んで読んでいた相葉さんが、2枚目の手紙を指差して、
「くふふふふっ。これって何だか謎の暗号みたいだねー。」
と、楽しそうに言う。
「謎の暗号…?」
「うん。意味不明な文書の中に、何か別の文章が隠れていたりしてー。くふふふふっ」
と、金田一少年やコナンくんになったみたい、と楽しそうに笑う。
もう一度2枚目の手紙を見てみる。
※
オリエンタルブルーの
大空を羽ばたく
見たこともない鳥がいる。
奴が何者か知る人ぞ知る。
こうしている間も奴は、
うろこ雲に向かって飛び立っていく。
牡丹の花はもう見つけたか?
裏山の祠に秘密がある。
蛇苺の側の湧き水は飲んではいけない。
行き先は鳥たちが知っている。
健闘を祈る。
健闘を祈る。
※
「相葉さん、共通点を探せばいいのかな?」
「共通点、それ可能性高いかもだよっ!!」
「植物の名前?」
「牡丹と蛇苺かなー?」
「あと、色は?」
「色ねー。オリエンタルブルーと…。あ、牡丹色もあるよ。紫紅色だって。」
スマホで検索しながら相葉さんが言う。
「花の色や空や雲の色とかはどうかな?」
「牡丹の花は、なんだか色が沢山あるよー。どの色かな…?」
「えー?んもっわかんないやっ!!!」
色々考えるけど、考えがまとまらない。
待てよ…。
「あっ!!相葉さん、こういうのって、ひらがなで書いてみると答えが出るとかありそうじゃないっ?」
「にのちゃん、天才っ!!」
紙にひらがなで、手紙の内容を書いていく。
※
おりえんたるぶるーの
おおぞらをはばたく
みたこともないとりがいる。
やつがなにものかしるひとぞしる。
こうしているあいだもやつは、
うろこぐもにむかってとびたっていく。
ぼたんのはなはもうみつけたか?
うらやまにあるほこらにひみつがある。
へびいちごのそばのわきみずはのんでは
いけない。
いきさきはとりたちがしっている。
けんとうをいのる。
※
この中からどの言葉を拾えば…。
どう読む?
どこを読む?
横?斜め?縦?
縦っ!?
「相葉さんっ!!わかったよっ!!」
「えーーーっ!?にのちゃん本当にっ!?」
「多分これ…。一文字目を縦に読むんだよ。」
「「お・お・み・や・こ・う・ぼ・う・に・い・け」」
「「〝大宮工房へ行け〟っ!?」」
※もしも手紙部分の文字がズレしまっていたらごめんなさい…。
⭐to be continued⭐
ジャニーさんのご冥福をお祈りします。