謎の手紙…。


2枚目なんて意味不明だし、3枚目なんて…。


〝日時は後日知らせる〟


じいちゃんこの世にいないのに、〝後日〟どうやって知らせるんだよ…。

お墓の中から這い上がってとか…?
なの…?

こっわっ!!

もうオカルトだよね…?




Jに手紙を見せて、

「J、これどういう意味かわかる?何か聞いてる?」

と尋ねるがJは手紙を読んだあと、首を横に振るだけだ。


手紙を覗き込んで読んでいた相葉さんが、2枚目の手紙を指差して、


「くふふふふっ。これって何だか謎の暗号みたいだねー。」

と、楽しそうに言う。

「謎の暗号…?」

「うん。意味不明な文書の中に、何か別の文章が隠れていたりしてー。くふふふふっ」

と、金田一少年やコナンくんになったみたい、と楽しそうに笑う。



もう一度2枚目の手紙を見てみる。








オリエンタルブルーの
大空を羽ばたく
見たこともない鳥がいる。
奴が何者か知る人ぞ知る。
こうしている間も奴は、
うろこ雲に向かって飛び立っていく。
牡丹の花はもう見つけたか?
裏山の祠に秘密がある。
蛇苺の側の湧き水は飲んではいけない。
行き先は鳥たちが知っている。
健闘を祈る。                                                               









「相葉さん、共通点を探せばいいのかな?」

「共通点、それ可能性高いかもだよっ!!」

「植物の名前?」

「牡丹と蛇苺かなー?」

「あと、色は?」

「色ねー。オリエンタルブルーと…。あ、牡丹色もあるよ。紫紅色だって。」

スマホで検索しながら相葉さんが言う。


「花の色や空や雲の色とかはどうかな?」

「牡丹の花は、なんだか色が沢山あるよー。どの色かな…?」

「えー?んもっわかんないやっ!!!」





色々考えるけど、考えがまとまらない。

待てよ…。


「あっ!!相葉さん、こういうのって、ひらがなで書いてみると答えが出るとかありそうじゃないっ?」

「にのちゃん、天才っ!!」

紙にひらがなで、手紙の内容を書いていく。








おりえんたるぶるーの
おおぞらをはばたく
みたこともないとりがいる。 
やつがなにものかしるひとぞしる。
こうしているあいだもやつは、
うろこぐもにむかってとびたっていく。
ぼたんのはなはもうみつけたか?
うらやまにあるほこらにひみつがある。
へびいちごのそばのわきみずはのんでは
                                  いけない。
いきさきはとりたちがしっている。
けんとうをいのる。





 ※                                                                         





この中からどの言葉を拾えば…。

どう読む?

どこを読む?

横?斜め?縦?

縦っ!?


「相葉さんっ!!わかったよっ!!」

「えーーーっ!?にのちゃん本当にっ!?」

「多分これ…。一文字目を縦に読むんだよ。」



「「お・お・み・や・こ・う・ぼ・う・に・い・け」」


「「〝大宮工房へ行け〟っ!?」」






※もしも手紙部分の文字がズレしまっていたらごめんなさい…。



⭐to be continued⭐





ジャニーさんのご冥福をお祈りします。