映画三昧 #2257 ⭐️⭐️* ライアーライアー(97) | juntana325 趣味三昧

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ジム・キャリーは、本当に面白い。無声映画に出演しても、彼には抱腹絶倒するだろう。何でこんなに滑稽なのか、もしかしたら、彼はエイリアンかもしれない、いや、エイリアンに違いない。自分にとっては、それ程、彼はスペシャルで、エキセントリックな存在だ。




その彼が主人公フレッチャーで、嘘がつけなくなった弁護士を演じる。顔芸もさることながら、いい加減なC調男は、トレードマークの嘘を言えないから、苦渋に満ちているが、ジム・キャリーだと腹を抱えて笑える。息子マックスの呪いで、嘘をつけなくなるのだが、その前までは、口から出まかせばかりをのたまわり、万事世渡りに抜かりがない。




後半は、その前半とのギャップで、かなり笑える。しかし、一方で、嘘をつかない人なんているだろうか。嘘も方便というくらいで、人間関係の潤滑油として「善意の嘘」は、無くてはならない処世術ではないだろうか。嘘をつけなくなったら、と考えると、結構苦々しい思いになる。そのよーく考えると、相当シビアな状況なのに、ジム・キャリーは、笑い一辺倒で通してしまう。やはり、ジム・キャリーは只者じゃない


ラストは、愛息との良き関係が戻り、ハッピーエンドになるが、その結末は、少々哲学的だ。嘘をつくことで、人間関係を上手く作って来たはずだが、嘘がつけなくなり、窮地に立った。その事は苦痛だったはずだが、それに慣れると、正直がいかに楽かが分かってくる。ジム・キャリーが演じると、そんな事よりも、笑いが先行するが、「ライアーライアー」とは含蓄がある言葉だ。



解説

突然ウソがつけなくなってしまった、やり手の弁護士の悪戦苦闘ぶりを描いたコメディ。「ケーブルガイ」のコメディアン、ジム・キャリーが出世作「エース・ベンチュラ」のトム・シャドヤック監督と3年ぶりに組み、得意の顔面演技や形態模写、オーバーアクトを披露して笑いを誘う。脚本は『リトル・ラスカルズ』(V)のポール・ガイとスティーヴン・マザールのコンビ。製作は「身代金」のブライアン・グレイザー、製作総指揮は「ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合」のジェームズ・D・ブルベイカー、マイケル・ボスティック。撮影は「ティン・カップ」のラッセル・ボイド、音楽は「サドン・デス」のジョン・デブニー、美術はリンダ・デシーナ、編集はドン・ジマーマン、衣裳はジュディ・L・ラスキン。共演は「真実の行方」のモーラ・ティアニー、「裏切」のジェニファー・ティリー、「ツイスター」のケイリー・エルウェス、「白蛇伝説」のアマンダ・ドノホー、「リアリティ・バイツ」のスージー・カーツ、TVドラマ『ER/緊急治療室』の子役で映画初出演のジャスティン・クーパーほか。