映画三昧 #1712 ⭐️⭐️+ ブレイブ ワン(07) | juntana325 趣味三昧

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暴漢に婚約者を殺され、心身に深い傷を負ったエリカは、1丁の拳銃を手にする。自分たちを襲った男たちを見つけようと街をさまよう彼女は、自らの手で犯罪者たちを裁いていくが……。「告発の行方」「羊たちの沈黙」のオスカー女優ジョディ・フォスターが、復讐のため殺人に手を染める女性を演じたサスペンス・ドラマ。共演は「ハッスル&フロウ」「クラッシュ」のテレンス・ハワード。監督は「クライング・ゲーム」のニール・ジョーダン。


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ジョディ・フォスターの筋金入りの強さが際立つ作品。こういう主人公は、今までにもあったし、彼女の得意とする所だろう。


最初の悲劇的な事件から、エリカは早々に立ち直る。そして、自衛のためか、復讐のためかわからないままに、拳銃を手に入れる。確固たる目的もないまま、半ば、放心状態で拳銃を手にすると、彼女の中で、何かが変わったように見えた。


初めの殺人は、恐怖のあまり発砲、正当防衛かもしれない。ところが、その後は、夜な夜な狩りをするように、街をふらつく。その行動は、まるで、拳銃に魅入られてしまったかのようだ。もう、昔の自分には戻れないというが、犯罪者を自ら殺害する事の正当性にはならない。この辺の心理状態は、よく分からない。しかも、その間、フィアンセを殺した犯人探しをするわけでもない。


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人を殺すたびに罪悪感が湧いてくるが、それでも、夜になると、生贄を求めて街に出る。やっぱり、理解に苦しむ。そして、警察が見つけてくれた、フィアンセを殺した犯人たちに復讐する。本来はここだけが、彼女が望んでいたことではないのだろうか。


彼女の不審な行動に疑問を抱いていたのが、刑事のマーサーだ。彼は、身内でも犯罪者となれば、逮捕する強い信念を持っていると言明する。ところが、ラストは、なんという体たらく、ミイラ取りがミイラになってしまった。不思議なストーリーだ。


わざわざ、身内でも容赦なく逮捕すると言ったのは、これ以上エリカに犯罪を犯して欲しくなかったからか。あるいは、彼も同じように、犯罪者を逮捕するより、いっその事、片っ端から片付けたいという潜在意識が働いたのか。


エリカが拳銃を手にしてからの衝動的行動、そして、マーサーの加担、意外すぎるドラマの展開に、面白いというより、狐につままれたような気持ちになる。


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