2009年、中国を旅行中の韓国人夫婦の妻が拉致され、臓器のない遺体で発見された実際の事件をもとに、臓器売買の裏側をリアルに描いたクライムサスペンス。
資本主義の世の中で、需要と供給がある限りビジネスは成立し、その中で、合法的でない需給が裏社会に流れる。当然、臓器売買は格好の餌食になる。
この話も、その類のものだが、主人公のイム・チャンジョンは、その犯罪に手を染めながらも、良心を捨てられずに、最後捕まってしまう。この手の犯罪ものではよくある内容だが、まさかの裏切り者やどんでん返しがあり、存分に楽しめる。
ただ、この犯罪組織自体が、随分良心的だと感じるのは気のせいか?臓器売買のために、わざわざ夫婦になって、3年も時間をかけるというのは、きちんとした懇切丁寧な犯罪組織ではないだろうか?