映画「ディア・ファミリー」を観ました

主演 大泉洋さんです



心臓の病気で20までも生きられないと言われた

娘の為に人工心臓の開発に挑む

町工場の社長家族のお話なんですけど



観る前の予想としては

最後成功するのか挫折するのかわからないけど

どちらにしろかなりしんどそうだなと思って


娘の病気の為に奔走する父親

その間様々な困難があって

時に家族間も荒れたりして

お金や世論や人間関係などに悩まされたり

するんだろうなって

観る前からちょっと身構えていたんですけど


全然予想と違う感触の映画でした


お涙頂戴かと思ったらプロジェクトXだったって

感想を見かけたんですけど

確かにそんな感じかも


とにかく悩んでる時間もなくて

ずっとずっと前に向かっていて


予想される雑音はあったと思うんですよ

見通しの立たない開発に大金をつぎ込んでる

金持ちの道楽にも見える

外野からの誹謗中傷もあったと思う


(あとこれ国からの支援とか一切ないのかな

そうだとすると

現実的にしんどい話だなあとは思いました

この切実な想いがなかったら

今も実用化出来てたのかも

わからないと思うとゾッとする)


余命を宣告された次女に掛かり切りの両親の元で

長女や三女の複雑な想いもあっただろうなと思う


でもそんな想像される困難や葛藤のほとんどは

バッサリと描く事をやめて

とにかく時間がないからと

悩む間はないと 次へ次へと行く


それが悲しいんだけどしっとりと悲しむ間はなくて

どんどん話が進むから軽快な気持ちで観れました


理不尽もあるけど最後少しスッキリもしましたし

とにかくお話の進むテンポがめちゃくちゃ良いので

観てて全くストレスを感じなかったです



家族はみんな優しくて仲が良くて

次女も出来ることに一生懸命な良い子で


諦めない父親をみんなが明るく支えていて


それこそこんな

綺麗事ばかりなはずはないし

常に悲しさはそばにあるんだけど

それに負けないように明るく力強く前を向いていて

良かったです

家族の仲の良さに救われる思いでした



役者さんもみなさん良かったですね

3人姉妹はみんなめっちゃ可愛いし

教授はやな奴だし(笑)


シリアスなシーンの事も多くて不謹慎な感想ですけど

大泉洋さんがスーツを着て立ってるシーンが

ちょこちょこあるんですけど

足長ー 背が高くてスタイルが良ー

めっちゃ佇まいがお洒落

やっぱり格好いいなーって思いました(笑)


松村北斗くんの役も

そんなに出番が多いわけじゃないけど

割と重要な良い役でしたね



対談で大泉洋さんが褒めていたシーンでは

声が震えていて それがとても自然で

必死さがあってすごく良かった 


北斗くん演技上手いのかどうかは

なんとも言い難いんですけど

雰囲気のある役者さんだなあと思います


ちょっと不自然に感じるところも

でもこういう人いるよなって思うの

誰もがみんな

自然に人と接してる訳じゃないんですよね

対峙した時の緊張感がある人だなと思う


そして感情が溢れた時に

それまでの緊張感はこのためだったのかと思わせる

神の宿るような瞬間があるなと思う


まーファンの贔屓目はもちろんありますよ(笑)

役者としてめっちゃ好きなタイプではないのに

一生懸命観るのはグループのファンだからですよ

でもなんか そうやって観る価値のある人だなと

思ってます 素敵な役者さんだと思う



お話のテーマ的に

面白かった 楽しかったって

大きな声で言っていいのかなとは思うんですけど


こんなにポロポロと涙がこぼれるのに

観てて辛くなり過ぎない

気持ちよく観れる清々しい映画だなと思いました

観て良かったです照れキラキラ