「オデッサ」作・演出 三谷幸喜

観てきましたスター


森ノ宮ピロティホール 2月10日昼公演です

柿澤勇人さん、宮澤エマさん、迫田孝也さん

の3人芝居なんですけど 演奏者として

荻野清子さんもずっと舞台上にいました

出演者はこの4人のみです



アメリカ テキサス州のオデッサという街を舞台に

宮澤さんが現地の警部で

迫田さんが日本人旅行者で殺人の容疑者

柿澤さんは日本人留学生の一般人なのに

通訳として取り調べに参加する事になるんですが


通訳者は容疑者が犯人とは思えず

勝手に無実を証明しようとして

警部と容疑者2人が互いに何を話しているのか

わからない事を良い事に滅茶苦茶な通訳をして

無理矢理辻褄を合わせていく

というコントみたいなお話でした



途中何故か容疑者も犯人だと主張し始めるので

どちらにも嘘をついて話をややこしくしつつ

破茶滅茶ながら上手くいって

真相に辿り着く様子が

すごく良く出来ているし面白かったです


これはネタが優れているというよりかは

柿澤さんがすごいなーと思った


いや脚本ももちろん面白いんですけど

柿澤さんだからこんなに笑ったんだろうなと



三谷幸喜さんの舞台 初めて観ました

昔のドラマ 警部補古畑任三郎とか好きでしたけど

映画はダメだったのが多くて

何がダメだったかというと

主人公が嘘に嘘を重ねていく過程を描く

ドタバタ劇が多いんですけど


その嘘がいつかバレる事は見ててわかる訳で

そのバレた時の様子が見てられないんですよ

なんかもう居た堪れなくて

私 語り手に感情移入しがちで

その人物が恥をかくと 自分までものすごく

恥ずかしくなっちゃうんですよね


この舞台も

綱渡り的にドタバタとこじつけてる辻褄合わせが

いつか崩壊する事はわかってるんですけど

それがバレたところで別に嘘をついた本人は

なんにも関係ない話なので

安心して観ていられた



めっちゃ声をあげて笑う人が割といて

会場の雰囲気良かったですね


三谷幸喜さんのか役者さんのかわからないけど

ファンの方が多いんだろうなと思ったのは

私はまだ笑えないって序盤から

ちょっとした事で笑い声が起こってて


でもこれ あーヤバいかも

この雰囲気私笑えないかもってちょっと構えました

なんかねー内輪受けっぽさを感じたの


でも杞憂でした 私もめっちゃ笑った



3人とも上手くてなんの不安もないし

いや本当に私は特に

柿澤さんがすごいなあって思いました


人によったらただの下手なコントになるかも

って思う様な展開を

ちゃんとしたお芝居にしてたあの感じ

なかなか出来そうで出来ないと思う

当て書きなんですかねーピッタリでした


音楽・演奏の荻野さんが

最初から最後までずっと舞台にいて

効果音とかも生で鳴らしてて

それを見るのも面白かったですね

おー生の舞台だって感じがしたウインク


あとほぼ通訳してるだけの会話劇ですけど

スクリーンを使った映像演出があって

ほぼ字幕が出てる状態ですしね

別に凝った事はしてないけど

わかりやすくて良かった



お話の内容についても

もっと書こうかと思ったんだけど

別に書くことないな 


アイデンティティの事とか

ちょっと深いお話もありましたけど


この舞台は観て笑えば良いんだと思います


これ映像でも面白いと思うので

機会がありましたらぜひグラサンキラキラ