それから夏休みになり、

孤独だった私は兄から勧められた

オンラインゲームだけが

至福の時間になっていた。

 

 

そこで、あるひとりの男性と出会う。

 

ネット上のため姿は見えないが、

チャットでやり取りしている間に

言葉に惹かれていった。

 

「好きだよ」っていう

ちっぽけな言葉に。

 

 

でもそれでよかった。

愛されている気がしたんだ。

わたしの唯一の

心休まる居場所だった。

 

 

 

チャット上で、

「じゅんの声を聞いてみたい」

と言われ、アホだった私は

自宅の電話番号を書き込んだ。

 

彼からの電話が来て話していると、

母に見つかり、激怒される。

 

 

そこからオンラインゲームが

禁止されたが、Gメールをこっそり交換し、

毎日メールでやり取りをしていた。

 

 

 

その人は北海道に住んでいたが

千葉まで会いに来てくれることになり、

実際に会うことになった。

 

 

塾をサボって、彼と会った。

写真とは印象が違う。

 

別にイケメンでも、

身長が高いわけでもない。

ちょっとぽっちゃり気味。

 

 

わたしは、こんな人に

惹かれていたの???

 

でも、それでもわたしのことを

好きだと言ってくれる

この人のところしか、

居場所はないと思ってた。

 

 

会った初日。

カラオケに行こうと言われ

行くと卑猥な行為。



 

「好きならなんでもできるよね?」

こう言われ、私は何も

言い返すことができず

嫌だけど受け入れるしかなかった。



わたしはこの人を失ってしまったら

本当に1人になってしまうから。

わたしを愛してくれる人なんて

他にいないんだから。


 

 

 

 

彼が千葉に来てから

わたしはとにかく

家に帰りたくないので、

学校帰りに彼が契約してくれた

 

私の実家から徒歩10秒の

アパートに寄ってた。

 

 

 

だけど、そこで要求されるのは

性的なことばかりだった。

 

「俺、最近 AVじゃ抜けないから

じゅんの写真撮らせてよ」

と言われ、裸の写真や

性的なことをしている時に

写真を何回も撮られた。

 

 

手足を縛られて身動きが取れずに

好き勝手されたことがあった。

 

異常に長くて気持ち悪い

ディープチューをされた。

望んでもないのに、「手コキして」

「フェラして」と何回も言われた。

 

 

 

最終的にセックスを

要求され、断固拒否すると、

「中学生なんてみんなヤってるよ」
「俺の事好きならできるだろ」

と言われた。

 

 

辛かった。
すごく嫌だった。
全てが気持ち悪かった。

 

拒否するのにも

疲れてしまったのか、

いつからか何を言われても

受け入れていた。

 

笑うことも、涙が出ることも

なくなって"無"になっていた。

 

 

 

精神的なストレスが強くあり、

自分の髪の毛を自分で

何十本も抜くことが続いた。

 

毎晩、お風呂で自分の体を何十回も洗う。

「私は汚い」そう言いながら。

 

 

彼の家に行かなきゃいいのに、

「動画を両親にバラす」と脅されていたし

自分の実家の場所を教えていたので

両親にバレたり、危害が加わらないか

何より恐怖だった。

 

 

でも、わたしの居場所はここにしかない。

家も学校も大嫌い。

そう思っていたからバカだったけど

彼と一緒にいることを選んだ。

 

 

 

 

春休みになり、家出をして

彼の家に泊まったことがあった。

もちろん自宅には

何も連絡していなかった。

 

変わらず、性的な要求は続いた。

 

彼はわたしが好きなんじゃなくて、

わたしの身体目当てなんだろうなと

強く感じるようになっていた。

 

 

 

実際、彼は極度のロリコンで

私は身長が低く、顔が幼く童顔で

そういう人を犯して

みたかったと話していた。

 

だから、ね、

母の遺伝のせいで(身長144cm)

私はこんな男に

狙われるようになったんだと

本気で思っていた。当時は。

 

 

 

 

 

 

「好き」って簡単に

言えるんだね。嘘でも。

 

 

 

家出して2日目に、

何故か彼の家がばれて

両親がやってきた。

 

 

身分聴衆を彼にしている父。

裸でいるわたしに

頬を叩くお母さん。

 

強い口調で、

「服を着なさい。帰るよ。」

 

 

わたしは大泣きで家に連れ帰られた。

彼の心配ではなく、

両親に怒られるのがこわかった。

 

 

 

わたしも結局、

自分が愛されたい一心で

彼を利用していただけだった。

本当に、最低。

 

 

 

「今日はもう寝なさい」

わたしは泣きすぎて

寝られなかった。

 

 

両親が何か話しているのが聞こえる。

そこには、わたしを

怒る言葉は1つもなかった。

 

 

「妊娠してたらどうしよう」
「身体に傷はないかな」
「あの人はどうする」

 

 

全部、全部、わたしを心配する声。

そこで初めて気が付いた。

「わたし、必要とされて

ないわけじゃないじゃん」

 

 

ずっと嫌われていたと思ってたんだ。

だから、嬉しくて更に泣いた。

家族のありがたみを知った。

 

 

 

ねえ、今ならわかるよ


私に両親に愛されてるよって

伝えるために、

この性的DVが起きたんだね

ありがとう。

 

続く