道に苦しみ、その次は雨、そして風。
そして今日はいよいよ、マシントラブル。
4時起き、朝6時前、キャンプ場を出発。
17マイルくらいまでは快調だった。
時々小雨が降る程度。風がないので時速10マイルの快速。
しかし、、、

始まりはただのパンクだった。
荷物を解き、イージーパッチを貼って走り出す。
しかしまたパンク。また後輪。
もうタイヤがボロボロなのだ。
チューブが剥き出しになっている部分がある。
これが原因かと思い、前輪と後輪のタイヤを交換し、走り始める。
今度は脱輪。
後輪のタイヤの一部がリムから外れてブレーキに食い込む。
すこしタイヤの空気圧を緩め走り出す。
しかしまた脱輪。
チューブを引き出そうとすると空気を入れる突起部分がもげてしまった。
スペアのチューブに交換してまた走り出す。

ジンクスができる。
修理して走り出し、体が温まって、腕まくりをするとトラブるのだ。必ず。
こんなジンクスは馬鹿げていると思う。
物事はもった科学的であるべきた。
挑戦するようにまた腕まくり。
そうすると突然「パン」という弾けたような音。
またパンク。
修理して走り出す。
脱輪、そしてまたパンク。
更に前輪までいつの間にか空気が抜けている。
どうしても行きたいから行かせてくれと空に哭き叫ぶ。

分かっている。
まず、小径車、フォールディングバイクであるBD-1に15キロの荷物を載せて、長期のツーリングというのが
無理なのだ。だから後輪のタイヤはゆがみ、トラブルも頻発する。
そしてそれをちゃんと修理できる技術が自分にない。
サイクルショップで部品も調達できるだろうと思っていたが、その見通しも甘かった。
全て自分が悪い。
分かっている。

ブレーキのシューがもうボロボロ。
タイヤがブレるためにもともとブレーキを緩めにしている。
もうほとんど機能していない。
前輪のパンクは穴が小さい様子。
水の中につけてみないとどこのパンクが分からない。
定期的に空気を入れながら走る。しかしもうダメだ、、、

目的地のマーケットラッセンまであと7マイル(11キロほど)。
自転車を降りて歩き始める。
キャンプ場に着いたのは19時過ぎ。
テントを張って、潜り込む。

明日の目的地を設定する。
Kingston Upon Hullを超えてSproatleyまで。
40マイルほど。64キロほど。
時速3.5マイル(5キロほど)で歩いたとして12時間。
4時起きの5時半出発が決定。前輪,後輪のパンクを修理。
5マイルでも10マイルでも保ってくれれば、、、あとは歩くから。
日記をつけて早めに就寝。