昨日からインドネシアのウィッグ工場に来ています。

飛行機と鉄道を乗り継いで、日本から約8000キロ。

赤道直下、南半球、気温30度。

すごい暑い。

 

 

今回は急遽、日本リネアのUさんが来れなくなったので、

僕と韓国リネアのYさん、ふたりでの工場視察と検品。

インドネシアというかイスラム圏はちょうどいまラマダン(断食)シーズン。

工場の職人のみなさんは日没まではご飯を食べられないので、

僕たちもできるだけ早く仕事を終わらせてあげようと急ぎめに。

 

※ラマダン(断食)・・・イスラム教の五行の一つ。

断食。太陽が出ている間は飲食をできない期間が1ヶ月続く。

 

 

インドネシアの工場でウィッグの検品をする時は、

現地のスタッフの方がヘルプでついてくれて、検品を手伝ってくれる。

次のウィッグをマネキンにかけてくれたり、簡単な修正をしてくれたり。

最近の僕の検品中の楽しみは、このインドネシア人スタッフの方と

できるだけインドネシア語でやりとりすること。

 

 

今日僕についてくれた方はジュリアナさんという若い女性で。

「ナマサヤジュン(僕の名前はジュンです)」から始まり、

「イニ バグス(これ、Goodです)」とか、

「クチル(小さい)」とか、「プラッ(重い)」とか。

修正してくれたら「ティダク アパアパ(No Problem)」と笑顔で返す。

なかなか伝わらないインドネシア語だけれど、

バックパッカー時代もこんなだったなぁ、と思い出す。

カタコトだけれど、

タイ語、ラオス語、ベトナム語、モンゴル語、チベット語、トルコ語、ペルシャ語

アラビア語、スワヒリ語。

がんばって話してたなぁと、

昔の自分に会えたような懐かしい気持ちになる。

 

 

 

検品が終わって、アメリカの黒人女性向けのサンプル室へ。

甘いコーヒーをいれてもらって、最新のサンプル達を見せてもらう。

これらのウィッグが、、、日本向けのウィッグと違って、本当いろいろすごい。

腰までの長さだったり、赤色、青、紫、オレンジ、レインボーカラー。

オイルステイルカラー、オンブレカラー、派手なアレンジと、

すっごいおしゃれだったりする。

基本的に、アメリカの黒人女性は、

「ウィッグをかぶっている」ことは普通のことなので、別に隠さない。

そしてメンテナンスなどはほぼせず使い捨てなので、

毎月毎月ヘアスタイルを変えたりする。

 

とても自由にヘアスタイルを楽しんでいるなと思う。黒人女性は。

そこには誰も「ウィッグでしょ」とか「急に髪伸びたね」とか言う人もいないし。

その時の気分に合わせて、

赤でも青でも紫でもレインボーでも、

ステキだと思う髪型にウィッグで変身している。

ウィッグがファッションの一部として完全に浸透している。

そんな世の中に、日本もなればなぁと改めて思った。

 

 

事務室に戻ってきて。

こうしてブログを書く僕の隣では、

Yさんが日本・韓国むけの新作サンプルの調整中。

予め依頼していた新作サンプルを順番にかぶり修正点を指摘いくYさん。

ショートになったり長くなったり、ストレートになったりシースルー前髪になったり。

時々「純平さん、どうですか?」とこっちを向いてくれる。

僕は「うん、すごくいいじゃん。かわいいよ」と。

こうしてリネアストリアの新作が少しずつ生まれていっています。照れ

 

 

 

LINEASTORIA 村瀬純平

15050/11383

 

LINEASTORIA(リネアストリア)→公式サイト

〜公式サイト〜