朝から飛行機と新幹線を乗り継いで群馬県前橋へ。

今回はMEDぐんまというイベントを見に。

TED(Ideas worth for spreading)のメディカル版をMEDというらしい。

ASPJの角田さんが登壇されるので、それはぜひ聞きに行かねば!と。

 

 

 

世の中には、脱毛症や抜毛症、抗がん剤治療や事故・怪我などで、

髪の毛を失ってしまう女性、男性が数多くいる。

普段ウィッグを着用して過ごされる方が多いのでわかりにくいが、

実はその数はとても多いし、お悩みを抱えている方も含めればもっと。

それはすぐ隣にいる方がそうかもしれないし、

自分の友人や大切な人、家族がそうかもしれない。

そんなスピーチを、角田さんはまずされた。

 

人の外見、自分と異なる外見に対して不寛容な社会だなと思う。

特にJAPANは。

誰の体型がどうとかなにが劣化したとか、

だれが顔を変えたとか誰がかつらだとか。

ただ無神経な人もいるが、大部分の人のそれは「無知」だと思う。

苦しんでいる人、悩んでいる人がいることを知らないからこそ

平気な顔で笑い合う。

知ってたらきっと言わないし笑わない。

 

角田さんのスピーチの最後、突如場内の照明が明るくなり客席を照らした。

3名の女性が立ち上がり、ウィッグや帽子をとった。

「みなさんのすぐ近くに、髪の毛を失った、

 悩みを抱えた人たちがすぐ隣にいるかもしれない。

 だからまずはみなさんに知って欲しい。

 そして髪の毛がなくても、

 その人の美しさに何も変わりがないことを知って欲しい」

 

 

 

 

リネアストリアには色々なお客様がいる。

「リネアのウィッグがあって治療に前向きになれました」と

言ってくださる方もいるし、

「もう天使のボブを卒業します。髪の毛がないのも私だし。これからは」と、

おっしゃってくださる方もいる。

僕はみなさん大好きだし、やっぱり嬉しい。

僕はウィッグが「髪の毛がないことを隠す」だけのものだとは思ってないし、

髪の毛がないことは「隠さなくちゃいけないこと」だとも思っていない。

 

「ウィッグの広げる輝きは、つよくてやさしい」と、

僕はリネアストリアのブランドステートメントに書いた。

ウィッグは、ひとの髪の毛の長さや色やスタイルを一瞬で変えてしまえる、

そして心まで自信を持てたり、違うキャラクターになったり、気持ちを変えられる

魔法のようなアイテムだと。

 

リネアストリアが、僕が考える未来では、

ウィッグは決して「マスト」なものじゃないです。

髪の毛がないことや外見が人と違うことを

もっとそれぞれが認め合える世の中になれば、

ウィッグは必須なものじゃなくなる。

単純に楽しいから、かわいいからと、それだけでウィッグを選ぶ。

そんな未来を、かたちにしていければと、今は思います。