ミンさんが日本に来ていたらしい。
7月というから、まだほんとにしっかり、夏だった頃。
通訳の仕事で、東京都と岐阜県をまわったと。
じゅんさんに会いたかったんですけどねぇ、と顔文字で微笑んでくれる。
ミンさんというのは中国人の女の子。
中国人だけど(国籍)、朝鮮族なので、漢民族とは、違う。
僕が広州に行ったときに通訳してもらった、
目元の涼やかな女の子、ポニーテールの。
中国国内の朝鮮族は200万人と言われていて、
中国東北地方を中心に広く分布しているらしい。
家で父さん母さんと話すときはもちろん朝鮮語(あえてね。韓国語と書かず、、、)
学校や職場では中国語を話す、ナチュラルなバイリンガルな、おおよそ200万人。
ミンさん曰く。
日本語覚えるのに要した時間は、「3か月ですね」と。
はい、たったの90日。
それもそのはず、彼らは漢字なら日本人よりも得意だし、
文法に関しては朝鮮語と日本語はほとんど一緒。
日本語には発音にてこずるような音もメイヨウ(「没有」、ない、ってことね。)
「単語覚えて、それくらいですかねぇ」だったらしい。
楽勝でトリリンガル(3ヶ国語話者)。
さらに。
ミンさんの育った町はロシア国境まで2、300キロだったと。
そんなこんなでロシア語も勉強し始めて、こっちは1年半で通訳OKに。
4カ国語を話す、東アジアならほぼどこでも生きていけるマルチリンガルのミンさん。
実はまだ21歳だったりする。
(モンゴル語はやる気なしらしい)
スカイプで話しながら。
「きっぱり」と「さっぱり」が分らない、と、ミンさんは言う。
どうも区別が難しいらしい。
ミ 「さっぱり」はどういう時に使いますか?
純 髪を切った時とか、ずっとトイレ行くの我慢して、やっと行けた時だね
ミ 「髪を切ってきっぱりしたぁ~」はおかしいですか?
純 おかしいね。トイレ行って「きっぱり」したぁ~とも言わないね
ミ 「きっぱり」トイレに行くことはありますね?
純 。。。うん。ないかな。
「きっぱり」は、もっとネガティブ。何かを断ち切る時。諦める時、遠ざける時。
「さっぱり」は、それでもブルな感じ。断たれた断面の、その潔さのこと。
中国語なら「きっぱり」は「断然」とか「清楚」が出てくる。
いずれにしてもそれらはやっぱり動作、アクションの事を言ってる。
何かを断ち切る、その動作をフォーカスした中国語と、その残骸を拾い集めた日本語。
いくつか説明するも、
「うぅん、なんとなくかなぁあ」と。
純 あと、「やっぱり」というのもあるよ。
ミ それは知ってる。「역시(ヨクシ)」でしょ。(韓国語の表現)
純 「つっぱり」は
ミ え、何ぃ~~!!それ!!?
で、本筋。ミンさんに日本の感想を聞いてみた。
ミンさんは日本で、ちょっと悲しいことがあったらしい。
彼女の脇に関することで。
その話がとても興味深く、僕も感じること、考える事が多かったのだが。。。
その話は、また次に、、、
、、寝る時間なのです。