Little Britainというコメディ番組を見た。
Matt Lucas 、 David Walliamsの二人組がやっているコント番組なのだが、
とにかく内容が過激。
下ネタ、同性愛、障害者など、日本だったらまず放送できないだろうという代物。
その中でも昨日一番驚いたのが、こんな内容。

あるおばさんが友人の家を訪ねると、
友人の娘が彼氏を連れて来ていた。
その彼氏は黒人だった。
娘がパイを差し出すと、そのおばさんはおいしそうにパイを食べる。
そこにその彼氏が「僕がカットしました」
その瞬間、おばさんは口からパイをこっそり取り出す。
今度はケーキを差し出され、おいしそうに頬張るおばさん。
そこにその彼氏が「僕のお母さんが作りました」
おばさんは猛烈な勢いでケーキを吐き出す。
そんなことを繰り返すコントなのだが。

正直、これにはびっくりした。
黒人を汚らわしく思う白人のおばさんの話。
こんなの放送して大丈夫なのか?
しかも夜の9時というゴールデンタイム。BBC。

一つの解釈なら簡単に。
「これは、未だにそういった人種的偏見を持ってしまっている
偏屈おばさんを風刺しているのである」
そういった低い次元でまだ溺れている憐れむべきおばさんのパロディと。

是非はともかくとして。
一番自分を刺したのは、自分の観点。
僕がどこに立ってこれを見ていたかという事。
どちらかというと、「白人的」立場で、僕はこれを見ていた。
その事は今、否定できない。

http://www.bbc.co.uk/comedy/littlebritain/
↑ Little Britainのホームページ。ビデオを見る事もできます。