朝9時半で会社を早退する。
朝の街をふらふらと帰る。
いつもと違った時間の流れ。
鼻歌が口をつくけども声は出ない。

家の近くの病院に行く。
風邪だね、と言われる。
「先生、時々突然吐き気がするんですけど」
「そう、それはとめておこう」
との事。
「、、、、(どうやって?)」

上向きに寝るように言われる。
お腹の各部を押さえられながら痛いかどうか。
「先生、そこが痛いです」
「腸だね。寝る時に腹巻きをしよう」
との事。
「、、、、(腹巻きですか?)」

昼過ぎ、家に着く。
帰りにCDを借りて来る。
ひとつの曲をくり返し聞く。
結局すべてはいつか流れてゆき、もう戻らないということ。

今日は早退の日。
寝てばかりいた。
思い出してはトローチばかり舐めていた。
晩ご飯にオムライスを食べたって、
こんな日があったんですよ。
覚えていますか?