わたしには母親と一緒に食事をした記憶がない。
家族3人で食事をしたことも、出掛けたことも記憶にない。
母親とたわいもない話したことも、泣いたり笑ったりした記憶もない。
いつも、母はわたしの側にはいなかった。
わたしより家事がしたかったんだ。
わたしを見ない。
わたしがどんな気持ちなのか、知ろうともしてくれなかった。
父親は受け止めてくれず、母親は見てくれず、いつもひとりぼっち。
孤独で怖かった。
母は叔母に酷いいじめを受けていた。
わたしは生まれた時から、目の前で大好きな母親が日常的に酷い目に合っているのを見てきた。地獄だ。記憶にないが…
だから、母親を守りたかった。しあわせにしてあげたかった。
だけど、わたしを尊重することなく、期待通りにしようとコントロールし、自由を奪っていった。
そして、人を傷つけ、言い返すと何倍にもなってかえってくる。
なのに、一人娘だから大事に育てられたはず、
愛情を一身に受けてしあわせだったはず、
と、わたしも回りの人も思っていた。
わたしと回りの人の「そんなことで?」の言葉に心は傷ついてきた。
母親に傷つけられたのに、誰もわかってくれなくて、自分さえもわからなくて、ずっと、傷ついてきた。
母は、忙しかった昔も余裕がある今も変わらず、わたしの欲しい言葉はくれない。
わたしの気持ちをわかってくれない。
悲しい…
見張るのではなく、わたしを一番大事にして欲しかった。
でも、それが母の精一杯。
未熟な母親の精一杯なんだ。
自分も同じことを子供にしてきたからよくわかる。
でも、傷ついた心がやっとわかってくれたと喜んでるし、もっと悲しんで欲しいと言ってる気がする…