〈四国霊場第82番・根香寺(ねごろじ)〉
 
香川県高松市中山町1506
 
 
五色台の五つの峰のうちの青峰にある根香寺。
 
 
大きな草鞋と仁王像。
 
 
カッコいい仁王像なのだけど…お顔はちょっと可愛らしい♡
 
 
寺伝によると…弘仁年間(810〜824)弘法大師がこの地を訪れ、五色台の五つの峰に金剛界の五智如来を感得し、密教の修行に相応しい台地であるとして青峰に一宇を建立、五智如来を祀り『花蔵院』と称し、衆生の末代済度を祈願する護摩供を修法したと伝えられている。
 
役行者像は昭和6年(1931)の作。
 
後に円珍(智証大師)が天長9年(832)に訪れた際、山の鎮守である市之瀬明神の化身の老翁に「蓮華谷の霊木で観音像を造り観音霊場の道場とするよう」に告げられたので、すぐさま円珍は千手観音像を彫造し『千手院』を建てて安置した。
この霊木は香木で切り株から良い香りを放ち続けたことから2つの院(花蔵院・千手院)を『根香寺』と呼ぶようになったという。
 
枯れてしまっても大事に保存。
 
後白河天皇から勅願所として帰依も厚く繁栄した時期もあったけれど…永正(1504〜1521)以来、海賊が大峰起し伽藍を焼かれてしまったのだそう。
 
 
慶長年間(1596〜1615)に高松城主・生駒一正が復興。さらに寛政4年(1664)に高松初代藩主・松平頼重が再興し、この時に真言宗から天台宗に改宗した。
 
ご本尊の木造千手観世音菩薩立像は桜材の一木造りで漆箔、163.3cm、平安時代の作。国の重要文化財指定。秘仏で33年に一度の開帳。次回は2036年。
 
納経所近くの石燈籠。
弘化二巳歳(1845)
 
大師堂
 
大師堂の前の宝篋印塔。
寳永三丙戌(1703)
 
香川県指定有形文化財
五大明王像
(四国霊場のHPから画像お借りしました)
 
不動明王は弘安9年(1286)の作。他の4躯は天和3年(1683)に高松藩主が京都の仏師に造らせたものなのだそう。
 
山岳霊場の空気を感じる、良いお寺でした。
 
 
御朱印
 
御影
 
 
(白峯寺の御朱印と御影を忘れていた…)
 
御朱印
 
御影
 
 
千手観音もそれぞれの御影も各お寺によって造形が違うので、時間のある時に並べて見比べてみると興味深いです。
 
 
 
 

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