四国霊場第20番・鶴林寺(かくりんじ)

寺伝によると…延暦17年(798)桓武天皇の勅願により弘法大師が開創された。

大師がこの地で修行していた時に雌雄2羽の白鶴が代わる代わる翼を広げて老杉の梢に舞い降り、小さな黄金のお地蔵さまを守護していたという。これを見た大師は近くにあった霊木で高さ90センチほどの地蔵菩薩を彫造して、その胎内に黄金のお地蔵さまを納めて本尊とされた。

お寺の名前からもわかるけれど…鶴に縁があるので山門にも鶴の像があって珍しい(^^)

この鶴の像の奥に、運慶作と伝わる仁王像があるのだけれど…奥にあり過ぎて暗くて良く見えません(><)
山門をくぐって直ぐ右にある六角地蔵堂。

文久2年(1862)の建築。
地蔵堂のお向かいにある三界萬霊地蔵尊。

安永六年酉天(1777)

忠霊殿の前にあった石燈籠。

万延二年酉三月(1861)と彫ってあるけれど…万延二年は2月19日に文久に改元しているので…造った人が年号が変わったことを知らなかったか、もう『万延』と彫ってしまっていてやり直してられんから「もういいや」ってなったか…いろいろ妄想してしまった(^^)
470mの山の上でも、石段登りは暑かったです。

慶長9年(1604)に建てられ本堂。

本堂前にも鶴がいました。

御本尊の地蔵菩薩は平安時代後期のもので国の重要文化財に指定。
このお地蔵様は『矢負い地蔵』とも呼ばれている。
その昔、猟師が猪を矢で射った。その矢は命中したが猪は矢が刺さったまま山の奥へと逃げた、血跡を追って捜していると鶴林寺の本堂の前に着いた猟師が目にしたのは、矢が刺さった地蔵菩薩であった…という言い伝えから。
その後、猟師はこの御寺で出家したそうです。
美しい三重塔は…文政10年(1827)に完成。

徳島県唯一の三重塔なのだそう。

施された彫刻が見事でした。

よく見ると…鶴がいます。

どの方向から撮っても美しい三重塔でした。

本堂の横の宝篋印塔が苔やら何やらで迷彩カラーみたいになって、周りの景色に同調しているように感じます(^^)
宝篋印塔越し上のほうに石塔が見えたので…更に石段を上がって見てきました。

この辺りは樹々が繁って日陰になり少し涼しくて、ゆっくり石塔を鑑賞(^^)

だいぶ薄れていたけれど…年号を確認☆

天保六年(1835)
石段の途中にポツンとあった不動明王。


延宝六年戊午(1678)
拝見した石造物の中でお不動様が一番古いと思っていたら…南北朝時代の丁石があることがわかりました。

1300年代のもので、徳島県最古なのだそう。
お百度石

上部に丸い穴があって面白い。

慶應二年丙寅(1866)
百度石近くの石燈籠。

ふたつ共…文久元酉年七月廾四日(1861)
ひっそりと佇む鐘楼。

宝暦9年(1759)の建築。

大師堂は大正2年(1913)の再建。

納経所は大師堂の左手、すく横にありました。
御影

鶴林寺御朱印

納経所では…車で来ていると道路整備代寄進という形で御朱印とは別に300円納めるのですが、交通安全のステッカーを頂けるので記念になります(^^)
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