若い頃は多宝塔よりも、五重塔や三重塔が好きでしたが…歳を重ねて多宝塔のどっしりとした様子もいいなぁと思うようになりました。

私の好みはさて置き、真言密教にとって多宝塔は重要なものです。


〈根本大塔〉

初代のものは…弘法大師( 774〜835 )、自然大徳( 生年不詳〜891 弘法大師の甥らしい)と二代を費やして816〜887年頃に造られたと伝わる。
真言密教の根本道場におけるシンボルとして建立されたので根本大塔と呼ばれている。
多宝塔様式としては日本で最初のもの。

度々焼失し、現在の塔は昭和12年(1937)の再建。鉄筋コンクリート造。


〈東塔〉

大治2年(1127)白河院の御願により、醍醐三宝院勝党権僧正が創建した。天保14年(1843)に焼失してから暫く再建されず、140年経って昭和59年(1984)にようやく再建された。


〈西塔〉

弘法大師の伽藍建立計画案である『御図記』に基づき、自然大徳( ?〜891 )によって建立された。初代のものは仁和2年(886)に建立。

現在の西塔は天保5年(1834)の再建。

擬宝珠高欄付多宝塔で高さは27.27メートル。



美しいです。



壇上伽藍の多宝塔の中で一番古いので、やっぱり趣きがありますね。



石燈籠は天保3年(1832)のものでした。

 


 

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