最初からできることがない

最初から完璧にすることがない

水が満杯になろうとも

水が枯れていても

そのままで良い

自然体で良い

風を感じ 鳥の鳴き声を感じ

雨音を感じ 空の雲の流れを感じ

神社やお寺の空気の変化を感じ

体のチューニングをはかる

大声で泣きわめく

大声で叫ぶ

大声で歌う

大声で笑う

ピンと張り詰めた感じの中に

ちょっとした吹っ切れることがあっても

またもとに戻ったら良い

遠くの人においでと言われて

近くの人にあっちへ行って

未完成の器が戸惑いを感じる

誰を信じようとも

自分だけは信じたい

自分から離れて行きたくない

忙しない空気の中に

ひっそりと佇んでいる

自分時間を有効に

そっと居座れる

居心地の良い場所が

1つでもあれば良い

人間関係に疲れた

人付き合いに疲れた

派閥に立たせれ疲れた

そんな傷ついた器を

自然と回復させてくれる

場所を探しているのだろう

少しの衝突で割れてしまう

でも眺めては美しい

自分が完璧ではない

相手だって完璧ではない

その瞬間に変わってしまうのだから

時として劣化していっても

存在価値はあってほしい

老いても格好良いと言われる

素敵な器でありたい

価値のある器で

今は不器用で良い

たくさんの経験と好奇心を

たくさんの体験と継続

それがその器の魅力になる

心という器は自分と相手の

寄り添って離れての距離感

受け入れられる寛大な心

人は時より

不出来な器になってしまう