僕たちの戦争 荻原浩/著 | サラリーマンの不定期日記

僕たちの戦争 荻原浩/著


双葉文庫


2006年にドラマ化、その後DVD化されたので、ご存知の方も多いかも知れません。

(ちなみに私は両方とも観ていません)


物語としては、現代の若者と戦時中の若者が、それぞれのアクシデントによって、それぞれの時代へ入れ替わってしまうというところから始まります。


まぁ、設定としてはよくありますが、現代へ来た石庭青年よりも、戦時中に行ってしまった健太が精神的にも肉体的にも成長していく過程の方が多く書かれており、またそのことに多くの共感を持ちました。

また戦時中へ行ってしまった健太が、当時の若者も現代の若者と変わらず、必ずしも全員が御国のために命を捨てることを善しとしていない感情が上手に書かれていて、何だかホッとしたりします。


ひとつの価値観しかない危険性、時代が変わっても変わらない価値観など、考えさせられたり、気付かされたりする内容にもなっています。


相変わらず著者の見識の広さと、筆力に感心させられました。


評価:★★★★☆