昨日、品川駅の港南口を歩いていたら、若い男がニコニコしながら近づいてきた。

目が合ったので、見込みがあるカモだと思われたのかもしれない。

「こんにちは!わたくし新入社員なんですけど、いま名刺の交換をさせて頂いておりまして…」と、にこやかに話しかけてくる。

大抵の人は無視して立ち去るのだろうけど、僕は面白そうなので「名刺を交換して、あなたにはメリットがあると思いますが、私のメリットはなんですか?2分差し上げるので、説明してください」と応じた。

もちろん、歩きながら話した。

すると彼は「わかりました。説明しましので、まず止まって…」と。

なので僕は「いや、あなたが私に用事があるのなら、私が歩いているのに合わせるべきでしょう?歩きながら話して下さい」と。

話を聞いてみると、どうやら(想像していた通り)マンション投資の勧誘らしい。

「生命保険は入っていますよね?」とか聞いてくるので、「なんであなたにそんなことを話さなければならないんですか?」と。

恐らくは、生命保険料くらいの月額で投資できますよ~って論理に持っていきたいのだろう。

つか、投資というのは、いかにコストをミニマイズして利益を最大化するか…が重要なんだけど、人件費をかけて街頭で勧誘するような投資案件のコストが小さいとは到底思えない。

で、結局は「じゃ、2分たったので」ということでサヨウナラ。

すると彼は急に怒りだして「あ、そうやって逃げるんですか!」と。

仕方ないので彼に一言だけ教えてあげた。

「そういう態度だと、名刺は集まらないですよ」と。

人に時間を割いてもらって話を聞いてもらったのだから、たとえそれが自分の思う通り(名刺をもらうこと)にならなかったとしても、感謝こそすれ怒りだすのは間違っている。

まぁ、彼も就職難でやっと入った会社で怖い上司にノルマを課されて名交換刺をやらされているのだろうから、気の毒ではある。

…が、彼はそれで給与を得ているのだから、気の毒だとは思うけど同情はしない。

ちなみに名刺交換に応じると、翌日あたりに名刺交換の御礼と称して電話が職場にかかってきて、色々と話すうちにマンション投資の勧誘が始まるらしい。

で、なんやかんやと理由をつけてアポを取り付け、ノコノコ出かけて行くと名刺交換した若者の他に上司とおぼしき人物がくっついてきて、パワフルに勧誘される…らしい。

だいたい、マンション投資でそんなに儲かるのなら、個人の金をちまちま集めてないで、企業の事業としてドカンと投資すればいいじゃないか。

なぜ、そうしない?

これは想像だけど、恐らくはリスクが高すぎて企業として手を出せないのではないだろうか。

儲かることもあれば、損することもある。

そんな危なっかしい投資(とは呼べない代物かもしれないけど)では事業が成り立たないから、それよりも個人から手数料を巻き上げる方が確実に収入が見込める…と。