皆さん、如何お過ごしでしょうか?お久しぶりです。『ジュンの我流日記NEO』のジュンです。Twitterに明け暮れ、オイラの気分が乗ってきたときにブログを書こうなんて思っていて、ここまで月日が経過していました。


 まあ、あれですよ。我龍真吾が引退するときは書こうと思ったんですよww


 そんなこんなで例によっていろいろやることが多くて、なかなか更新できない日々が続いてたんだけど、そんな熱い、暑い夏に開催されたG1クライマックス。


 いやー今年のG1は楽しませてもらった。Twitterのフォロワーさんとも連日語り合っちゃってさ、好き勝手にバンバン言っちゃって・・・とにかく楽しかったww


 中邑の優勝。テンコジの対決、マシンガンと中邑の友情、YTRの試合巧者ぶり、ヒデオサイトーの二重人格プロレス、ついでにナガダンスとツッコミどころ満載なんですがね・・・・


 そこで推し推しで惜しくも、準優勝だった内藤哲也という選手を自分の観点から語りたいなぁと思いつつちょっこら書かかせていきたいなぁと思います。


 お付き合いくださいませww


 今年も行われたG1クライマックスは、20人が参加するという過去でも例がないリーグ戦となりました。


 その中でオイラがTwitterでG1の決勝に進出するのを、内藤哲也と中邑真輔と予想してました。ついでに優勝は中邑真輔と予想してたのだったが・・・ww


 当然(キッパリ)予想は見事に大当り、AKBの倉持明日香ちゃんやミラノ先生も当てたとのことでウキウキだったのですがね・・・・


  決勝戦にいくのは内藤哲也だということは、当初から考えてました・・・


 元々ノーリミットでヒールに甘んじてた内藤だったが、良い選手になったなあと思ったのが2月に仙台で行われた後藤とのシングルマッチである、あの時のフライング・フォー・アームの身体の伸び具合がすごいな~という単純見た目の衝撃を受けた。


 後藤もこの頃は低迷してて内藤には絶対負けられない試合のため、あの震災前の仙台大会でメインの棚橋vs小島よりもこちらの方を名勝負にしてもいいくらい。


 この頃から内藤には早く、シングルで戦って欲しいなと思い始めたわけです。それを察知してか嫉妬し始めた裕二郎が仲間割れをして三行半を突きつけ、内藤はメキシコ遠征を経てG1クライマックスに挑んだわけです。


 そんな中行われた内藤のG1は3連敗で始まった。メキシコから持ち帰ったというエボルシオンなる技も出さないうちに・・・スターダストプレスは見事にスカされ、負け続けていった。


 試合自体は悪くない。悪くないんだけど、淡々と技をこなしている感じ、勝ち急いでる部分があるからつなぎ技をしっかり行わず、スターダストプレスで締めようとする。期待してた分、粘り腰のないままあっさり負けてしまうように感じていた。

 

 ようやく4戦目になって矢野に勝ったものの、内藤すごいな~・・・というよりホッとした安堵。とりあえず勝ててよかったというのが心境なのでした。


 それからはランス・アーチャー、帝王になんとか逆転の丸め込みで勝利し、ヒデオ戦、バーナードと続くわけだが、なんともしっくりこない。内藤にかなりの期待をしてた以上に、がっかりさせられる部分もあった。


 ただ、内藤3連敗から連勝するにつれてドラマを求めたいファンや雑誌はこぞって内藤を推し続け、両国大会へと続くわけです。

 

 両国大会での内藤は棚橋に速攻勝負を仕掛け、それにのった棚橋が出鼻をくじかれた形で内藤が決勝進出する。


 もちろん会場は大・大・内藤コール。オイラもテレビで声にならない声で叫んだものです。


 それが当初から決勝戦にあがる理由・・・

 

 『内藤が大舞台のG1クライマックスの決勝で試合をする姿を見てみたかったから・・・』


 全てはそこだったんだよね・・・


 大舞台での緊張するシングルでの内藤はまだ見たことない。


 あの、愛くるしい笑顔と若いときの武藤を思い出すような身のこなし、技の数々、メキシコ流の回転技系、それを大舞台でやったら内藤は何をするんだろう・・・という期待があったわけです。


 その中で行われた優勝戦・・・・


 決勝戦の内藤は、内藤コールを噛み締めながら、ひとつひとつ自分の技を切り出していった。真輔もしっかり受けにいった。


 優勝戦らしい良い試合はしている。すごい試合はしているのにオイラの心はまだ晴れない。内藤の攻めが優等生なんだよね。もちろん組立てもしっかりやって、抜群の動きを観客に伝えている。


 だからなのかわからないが、どうしても勝ち急いでしまうところは最後まで拭いきれなかった。こういう時にそれを脱却するのって、いわゆる奥の手とか必殺技なんだよ~そうじゃなかったから中邑や観客が唖然とするくらいの何らかの衝撃を与えなくてはならない。


 エボルシオンも結局スターダストプレスのつなぎでしかならなかった。そのスターダストプレスはまたもスカされた。


 そんな内藤の打つ手はなくなった・・・。

 

 そこを突いた中邑は後頭部にこれまで以上ないボマイェを炸裂させ、優勝へと導いた。


 中邑が優勝すると確信となったのが、エルボー合戦のあと、内藤が強烈な張り手を打ったとき・・・


 喰らった中邑は後輩の分際でという鬼の形相で鼻をおっぴろげ強烈な怒りで鉄拳制裁に行こうとするシーン。


 あれを見たときに、今回の主役は中邑真輔だったんだと感じてしまった。


 中邑の優勝はそれは感慨深いもので8年を経た優勝だった。昔でいえば橋本真也がそうだった。


 G1っていうのはこうした歴史が多い。なかなか優勝したくてもできなかった選手が優勝したドラマや、若手が一気にスターに上がるドラマ、


 一般ウケする一番わかりやすい大会でもある。


 そんな大会で若手が一気にスターに上がるドラマに内藤は勝てなかったのだ。

 

 内藤は悔しがった。リングから降りた内藤は女性から花束を受け取る中邑を見ながら号泣していた。


 観客もオイラも最後まで何かやるだろうと大きな期待を持ったまま、それを放出されぬまま終わった感じがした。


 内藤本人はそれを重々分かっていたのか、顔をクシャクシャにして去って行く・・・・

 

 でも、そんな内藤哲也のプロレスを見たら、この先どうなるか見てみたいわけじゃないですか。こんな期待されて大プレッシャーをヒシヒシと感じ、いろんな葛藤と戦って、敗退した内藤がどうやってエースになるその過程を見てみたいわけじゃないですか。


 プロレスってそんなもんです。オイラが学生当時見てたプロレスは藤波や長州、鶴田や天龍らに、全日四天王や三銃士がいかに先輩レスラーをいかに追い越すかというところを、一緒になってその成り行きを見てきたわけです。


 内藤哲也がデビューした当時・・・・


 総合格闘技、PRIDEらによってプロレスは低迷期を迎え、棚橋や中邑の世代に変わっていこうかとしてもまだ総合の壁は厚かった。


 そんなPRIDEも消滅し、総合格闘技という分野が低迷し始めたとき・・・


 ようやく、プロレスが見直されてきたかなという時に彼はデビューをした。


 そんな彼が観客を寄せ付けるプロレスを見せつけたら・・・


 内藤哲也を・・・


 なんども、見てみたいという情熱が湧いてきたのであります。

 

 内藤のクシャクシャな顔をして号泣し悔しがっているあの表情こそが、内藤の本来の気持ちの表れだったのかもしれません。


 なんでも要領よくそつなくこなす内藤の、唯一感情が出た瞬間だったわけです。


 彼はまだまだこれから上昇していく選手。恐らく次世代のエースとして間違いなくプロレス界の宝と言われる時期がくると思います。


 発展途上の段階、Twitterにも書いたけど内藤のプロレスをまだ見せてないと思います。それが進化したとき、内藤は大エースになってるでしょう。


 その時、エースになった内藤の原点はあの涙にあったなんて話が出たらプロレスファン冥利に尽きるんじゃないかななんて思ったりするわけです・・・


 ってことで・・・・


 これだけ内藤哲也で語れたのは久々だな。プロレス30年見てるけどやっぱり面白い。


 まあ~これだけは一生変わらんわww