昔さあ、子役の頃ね、オーデション落ちまくってた。あばれはっちゃくになる前、だから8才の頃かな。まだ落ちたことしかない時代の話。

どこのオーデション行っても部屋に5人くらい呼ばれて順番に質問されたり、紙に書いてある台詞言ったりするんだけど、江川卓さんが現役時代にネクターのコマーシャルやってて、あのオーデションも落ちたの。

順番に美味しいって言うだけなんだけど隣の子が言った美味しいをなぞっちゃうの。トーンも強さも大きさも寄せちゃうの。無難にやっちゃうの、自分を出すのが怖くて。

帰り道、あゝまたやっちゃった。あゝ落ちた。自分がいかに面白くないことをしてるかわかるから、子供ながら落ち込むわけ。自分が思った美味しいを出す勇気がないからって隣の子の美味しいを真似して。。何しに行ってんだ、俺は。。みたいな。

これを何度か繰り返してホトホト嫌になって自分を出したら遂にオーデション受かったの。そこから勇気を持って自分の感じた表現をするようになっていって後にあばれはっちゃくになったんだけどね。

今日のステージは岡宏とクリアトーンズの演奏で打ち上げもあってバンドマスターの岡宏さんと話す機会があったわけ。

まだ純烈が何者でもなかった時代、たかの友梨さんがパーティーのステージで歌う機会をくださって、聞けばなんと生バンド、岡宏とクリアトーンズだと!

譜面も持ってないし、これだけ名のあるバンドさんとやったこともないし、コーラスもめちゃくちゃでやる気と根性しかなかった純烈に音で全てを教えてくれた恩人こそ岡宏さんだったんです。

純烈の活躍を喜んでくださり、リハーサルでもコーラス良くなったなと言ってくださいましたが、打ち上げでね、リーダー、こんな感じじゃない?あんな感じじゃない?リーダーは分かってるでしょ〜?

大ベテランはお見通しなんだよね。隣の人をなぞって無難にやってる俺を、真の構想と引き出しを隠し持っていることを見破ってくる。

今はこのチーム、みんなが手伝ってくれて、付き合ってくれて、力をそれぞれが発揮してくれて純烈になってる。

だからこそ、このみんなのパワーをね、より電光石火!どこにもない輝きを放たせる為にも!次のテーマを宣言して、まだまだ前へ前へ行かなければならないんだと思う。勇気だよ、勇気。

これまでも愛のある刺激をくれたレジェンドたちのお陰で怠けられなくてここまで来たのは事実。有り難いです。幸運だよな。頑張ります!

誰に言ってるわけでもねーんだ。メモだよ。