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一昨日、千秋楽を終えました。

御来場頂いた皆さんが何かを感じて頂けたなら演じた者として幸いです。

私が演じた「絶対に諦めない男・桜庭長太郎」といっても劇中で諦めそうになる瞬間がありました。ステージにへたり込んだあの時です。

あれは役者を諦めようとしていた私自身そのものでした。。

私の友人にフェイシャルエステの達人「リンパのしんちゃん」という男性がおりまして。(話は随分飛びますが付いて来てくださいね。笑)

彼は元々は俳優さんで私が19才の頃、共演した仲間。その後、エステティシャンとして修業を積み今に至るんですが、彼がまず「WAY OUT」のプロデューサーであり作曲家のまきりかさんと出会ったんです。彼は初対面にも関わらず「友人に純烈というムード歌謡グループでリーダーをしてる面白い人がいるんです!!」と私を宣伝してくれて、その時「ん?純烈?この間聞いたぞ…」とまきさんは思ったらしい。

というのも、今回公演された会場の池袋グリーンシアターさんからも「純烈っていう面白いグループがあるんですよ」と聞かされていたみたい。1週間の中で2度も同じ名前を聞くってことは…と、しんちゃん経由でまきさんから私に「本来は事務所経由でお話させて頂くことなんですが…こうこうこういう経緯で何か縁があるのかと思い…」と直接メッセージを頂きました。

私もこういう縁の連鎖のみでここまで生き長らえてきた男です から「ありがとうございます。縁ですね。突然なんですが実は3日後に浅草で純烈のライブがありますので、そこで実物をご覧いただいた上で判断して頂き、事務所の人間もご紹介できればと思います」と即答。そしたら「行きます!」ってまた即答。浅草までわざわざ足を運んでくださったんです。

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プロデューサー、脚本家、演出家、演出助手、揃って。終演後の楽屋でメンバースタッフ共々、どういうことをやろうとしているのか。話を聞きました。繋がったのは自分だけど「適当にメンバー好きなの持って行ってくださいね。スケジュールとギャラが折り合えば大丈夫ですから!」と、私はまるで他人事で(お茶なんか入れたりして。笑)だったんです。

後日マネージャーから、先方さんは「主役です!リーダ ーお願いします!ということでした」と聞かされ、飲んでいたコーラを虹が出るほど噴き出しました!!!

1枚のペーパーに「桜庭長太郎」を記されたのを見た時、制作者たちの熱意がよく理解できたし、役者を諦めかけてたことが恥ずかしくなりました。


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24才の時に「これがダメだったら辞めよう」と決死の覚悟で挑んだオーディションが百獣戦隊ガオレンジャーでした。合否の知らせが届く朝、結局寝れなくてね。ワイドショーを観てたら「あばれはっちゃくでお父さん役だった東野英心さんがお亡くなりになりました」というニュースが飛び込んできて。間もなくガオレンジャー合格の電話。そんなことがあって。9才の時「逆転あばれはっちゃく、5代目・桜間長太郎」を演じて、その28年後に「桜庭長太郎」どんなお話か、どんな共演者か、そういうことじゃないな。足が痛いとか、スケジュールとか、もうやるしかないな。この喜びをぶつけよう。そんな決意でした。

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芸歴と競馬歴以外、今回の共演者のみんなに勝てるものがなく「右も左も上も下も判らないのに楽しいからニコニコしてる私」いや~、いい人たちのお陰です。助けてもらってばかりの現場でした。

西村直人さん
このカンパニー不動のキャプテン。全員から尊敬されてる。俺は100%甘えっぱなしでした。

小林元樹さん
燃える闘魂。青い炎。強烈にピュアな瞳を持つ男。本当は天然だと思う。

高樹京士郎さん
真面目。足長い。イケメン。いい奴。まだまだ奥がある。

北村毅さん
ハモれ、踊れ、踏め、唄え、頼りになるエンターティナー。本作でもっともミュージカルした男。逸材。

折井洋人さん
同じ歳というのがショック。軽快な身のこなし。よく話しかけてくれて有り難う。

高木裕和さん
北村さん同様、三拍子、四拍子揃ったエンターティナー。カンパニー1の雑学王。

石丸隆義さん
ほとんど会話をしていない。挨拶は毎日してるのに!何故こうなった?(笑)

Adamさん
私のオナラを嗅ぎ続け、私の遊び相手、子守りを一手に担ってくれた男。有り難う!

大越陽さん
楽屋や稽古場と飲みの席でキャラクターが真逆になってしまう天才。完璧なムードメイカーでした。

西尾祐輝さん
ゆとり世代からやってきた気鋭の新人。稽古場で演出家が「やってみて!」「嫌です!」と嫌みなくサラリ。あれは新しい世明けを見た!

山本崇史さん
折井さん同様、同じ歳というのがショック。軽快な身のこなし。優しいダンスの先生。芝居が面白くて笑いを堪えるのが大変でした。

演出、脚本、音楽、作曲、タップ、揃いも揃って「怪物」でした。美術、照明、音響、会場周り、舞台監督、オールスタッフがバックにいてくれたお陰で桜庭長太郎として毎日立てたし、乗り切れました。毎日気持ち良くやれる環境を作ってくれました。お気遣い、本当にありがとうございました。

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この人たちが集まったから、こういうことが出来たんだなと感じています。

初日を終えて、お客さんがとっても喜んでくれました。この一点で現場が更に加速したんです。実はヒヤヒヤだったんです。けど、みんなでギリギリでやったことは長く思い出に残る。

再演?

やるならやろうホトトギス。

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