『会えない時間が、愛を育てるのよ。』
そう姉ちゃんが教えてくれた。
『姉ちゃん。
凄いよ姉ちゃん。
俺の目が開眼した。
頭に晴天の霹靂が落ちた。
凄いよ、姉ちゃん。』
姉ちゃんはやっぱ俺の見方だ。
俺のことよくわかってる。
凄いよ。
『……ちょ……ちょっと…………
開眼っ………て……
晴天の霹靂って…………
使い方が違うから。』
姉ちゃんがなんだかごちゃごちゃ言ってたけど
そんなの関係ない。
『兎に角、
優しくすればいいんだな。
それで、距離をおけばいいんだ。』
と、俺は再度姉ちゃんに確認した。
『う~ん。
ちょっと違うんだけどな。』
姉ちゃんは、あれこれと難しい話をしてたけど
俺には俺の考えが浮かんできて
『わかったよ。
俺…………いい方法を思い付いたから。』
と、姉ちゃんの言葉を遮った。
さきほどまでの憂鬱な気分から一転
俺に希望が見えてきた。
姉ちゃんがオロオロしながら
『いいの?
本当?
大丈夫?
なんだか不安なんだけど………
でも、いい。
"急がば回れ"だからね。
"急がば回れ"。』
姉ちゃんが、何度も念を押す。
「急がば回れ?」
なんのこと?
まあいいや…………
明日、帰るのが楽しみになってきた。
『やっぱり、いたんだね。』