『翔くんは…………
…………あいつとは違うよ。』
智が、突然そんなことを言い出すから驚いた。
「俺の思っていることが智にわかったの?
……………まさか………………」
『え?
なに突然?』
そう言って誤魔化すように智を抱き締めた。
「俺の醜い感情を………
智が知っているって言うの?
まさか……………」
『…………翔くん……………
俺も…………同じだよ。』
智がそっと体を離し俺を見上げて
『俺も同じ。』
と言うとニコって笑った。
『……………?……』
『俺も…………
翔くんを誰にも渡したくない。
翔くんを閉じ込めて
俺だけのものにしたい。』
『え?』
「智もそう思っていたの?」
『翔くん………
ごめんね。
俺が帰ってこないから
心配したんでしょ。』
『……………』
『翔くんの様子から
すぐわかった。
翔くん………あの日を思い出したんだって……』
『…………………』
『……………ごめんね。
心配かけて。
突然、姿を消すっていう恐怖を
散々させてきたのに……
ごめんね。』
そう言うと、智が手を伸ばして俺の頬を包み込む。
『ごめんね。
翔くん……………』
『……うっ…………うっ……
……………もう……………
……もう、御免なんだ。
…………あんな…………
あんな……想いをするのは…………
もう、御免なんだ。』
俺の目から涙が溢れる。
その涙を智が掌で優しく拭き取って
『うん。
うん。
わかってる。
わかってるから………』
と、まるで子供をあやすように
泣いてる俺を慰めてくれる。
さっきと反対だ。