哀しみは雪のように 番外編 5 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。

※箸休め的なものとして書き出したものの
ちょっと続きそうです。
ごめんなさい。
「……君……笑」も同時進行するつもりですのでお許しください。





.:*:・'°☆








俺は、フラフラしながら歩いていたんだと思う。

だから駐車場から出てきた車に気付かなかったんだ。



キキーッ

と、急ブレーキの音がして

俺は驚いて尻餅をついた。

『君。

大丈夫?

怪我はない?』

と、黒いセダンから男の人が飛び出してきた。



あっ……………

あの日と……………

……………………同じだ。



あの、忌まわしい日の出来事と重なる。



あいつが俺の前に現れて

[大丈夫?怪我はない?]と言う。

俺は身を竦めて

『来るな、来るな?』

と、怒鳴った。



『え?

怪我はない?

本当に大丈夫?』

あいつが俺に手を伸ばす

それを俺は払い除けた。

「来るな。来るな。」

あいつはオロオロ、キョロキョロ

どうしていいかわからないようで

俺の前に立っていた。

また、……………捕まるんだ。

また、…………閉じ込められるんだ。

あいつに見つかったんだ…………

嫌だ。

嫌だ。

助けて。

助けて翔くん…………

俺が踞っていると


『…あれ?……

……………大野くん?

大丈夫?』


聞き覚えのある声が聞こえて

俺はやっと目を上げた。

『大丈夫?

怪我してない?』

俺を心配そうに覗きこんでるのは

小林さんだった。

そして、そのとなりで困った顔をしているのは

あいつじゃなかった。



『直紀くん。

彼、私と一緒のパン屋のこだよ。』

『そっか。

舞花の同僚か。

よかったよ。

俺、一瞬退いたかと思って慌てたよ。』

と、ニコって笑って

俺に手を差し出した。

『あっ……………ごめんなさい。

………俺が…………悪いんです。

……すみません………でした。』


「あっ……俺の声が震えてる………

……………気づきませんように………」

そう願いながら、震える手でお尻の砂を祓って

ペコっと、頭を下げて立ち去ろうとした。



『あっ!!

大野くん。

送ってあげるよ。

ねっ、直紀くんいいでしょ。』

『そうだね。

舞花の同僚くん。

お詫びにお家まで送っていってあげるよ。』

そう言うと、小林さんが俺の腕を掴んで

車に引っ張っていった。





俺は、車は苦手だ。

あの日から………

特に黒いワンボックスは嫌いだ。

でも、これはワンボックスじゃない。

それに知らない人の車じゃない。

………大丈夫…………大丈夫………大丈夫………


微かに震える指を握りしめて車に乗った。



『大野くんさ。

ボーッとして歩いてると

危ないよ。

車にぶつかるし、

知らない人に連れてかれちゃうよ。』

と、小林さんは冗談のつもりで言う。

俺が何を抱えてるかも知らずに。

『大野くん。

可愛いから誘拐されちゃうよ。』

って、

………ガタガタガタガタ…………

体の震えが止まらない…………

『やだ。

どうしたの?

大野くん?』




翔くん……………助けて………………