君が笑ってくれるなら 107 | 嵐のS君妄想小説(BL)

嵐のS君妄想小説(BL)

嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。






遠くで俺を呼ぶ声がする………



「………さ……と…し………

………智…………。」

あっ。

母さんの声だ………

母さんの優しい声が聞こえる。




「……………ほーら。

ちゃんとお野菜食べなさい。

大きくなれないわよ。」

と言って、ニンジンのグラッセを

俺のハンバーグの隣に乗せた。

「ええ~っ」と、苦い顔をする俺を横目に

母さんは笑って"食べなさい"と促す。

「……もぐもぐ…………ゴックン……

ゲー…………やっぱり…美味しくないや。」

俺は急いでお水で流し込んだ。

「美味しくなくても

お母さんが愛情いっぱいかけて作ったんだから

ちゃんと食べなさいね。」

って、笑ってる。

「智は食が細いから

ちゃんとバランスとらなきゃだめよ。」

「じゃあさじゃあさ。

あれ作って…………あのミネ…………」

「……ストローネ?」

俺の言葉を遮って、母さんが言葉を繋げる。

クスクスと母さんが笑って

俺の大好きだった母さんの笑顔がそこにあった。

「そう。

いいわよ。

智、ミネストローネが好きなの?」

「母さんのミネストローネは美味しいもん。

お野菜嫌いだけど

食べれるもん。」

「うふふ……………いっぱい食べなさい。

かわいい、かわいいお母さんの大事な智。

智は、母さんの宝物よ。」

と言うと、俺の頭を優しく何度も撫でてくれた。


「俺も母さんが大好き。」



撫でられて気持ちがよかったのに

その手がフッと消えて

一緒に母さんの姿も消えた。






「…………母さん!!

どこ?

母さん……………どこにいったの?」

大人になった俺が母さんを探すのに

どこにもいない

どこかもわからない暗い空間を走っていると



…………なに?

あれはなに?

片方だけスリッパを履いて倒れている足が見えた………

そっと近づくと

それは母さんの足で

そこには母さんが倒れてた。



「母さん。

母さん。

目を開けてよ。

母さん。」


どんなに叫んでも

母さんは、俺を見て笑ってくれなかった。


「母さん…………

笑ってよ。

母さん……………

母さんが笑ってくれないと

俺も笑ってあげれないよ。

もう…………笑えないよ。」

俺が泣いてると

そっと肩に手が触れて


「……………大丈夫。

大丈夫よ。

智には、ちゃんと運命の人が現れるから……

あなたを大切にしてくれる人が現れるから…………

憎しみで見失わないで………

自分が上を見て笑っていたら

ちゃんと……………現れるから………

…………智…………

智…………………

………愛してるから……ね…」



「……………母……さん…………

母さん…………………」






『………………母……………さん。』

俺は泣きながら目を覚ました。


なんだか悲しい夢を見たのに

心に暖かい灯火が灯っていた。

俺……………母さんにいっぱい愛してもらえてたんだ……

母さんを一人で死なせてしまったけど………

母さんが俺を心配して

死んでも死にきれないような

そんな事がないようにしなきゃ。



俺は、自分の濡れた頬を布団の端で拭って

辺りを見渡した。