君が笑ってくれるなら 98 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。






阿部が俺を助けに来てくれた。


あいつが不在の間に、俺を逃がしてくれるために

調整をしてくれてたらしい。


俺のこと心配してくれてたんだ…………







パスポートも俺の携帯も用意されていて

携帯を久しぶりに開いてみたら

沢山のメールと着信が入っていた。

どれもこれもbbのメンバーからで

俺を心配しての文面に、また涙が溢れてきた。








『さあ、急ぎますよ。』

と、阿部に言われて

俺はあるものを手に取ると

俺を何ヵ月も閉じ込めてた

この部屋を飛び出した。



久しぶりに出た外の世界は

俺が思ってるよりもずっと

暖かくてきれいでうるさかった。



その足で空港に行くと

すぐ搭乗して、あっという間に飛行機の中。

手際のよい阿部の采配によって

明日には日本に着く。



ついさっきまで、悲嘆にくれて

死ぬことばかり考えていたのが嘘のようだ。



日本に帰る。

日本に帰れるんだ。

日本に……………

母さんのいる日本に………




でも、

母さんは

いないんだ……………






『…………さ…………さと…………

……さと……し……………智さん?』

不意に呼ばれて隣を見ると


『…………これ…………なんですか?』

と阿部が、俺が抱き締めている物を指差した。


『………あっ、これ?』

それは、あいつがくれたバイオリン。

価値なんかわからないけど

ピアノだけじゃつまらないだろうと

あてがわれたバイオリン。

『逃亡中に、何かの足しになるかもしれないと思って持ってきた。』

と、俺は答えた。


質屋か楽器屋に持っていけば

それなりの額にはなるだろう………って思って



『そうでしたか。

旦那様お怒りになるでしょうね。』

『そうかもね。』

でもいいよ。

俺はもうあいつの事を捨てたんだから。



『実は…………

私も旦那様に嘘をついたんですよ。

本当はロンドンに仕事なんてないんですよね
。』

『ええええ~』

『あははは…………』

阿部が豪快に笑ってた。

愛想の欠片もなかった阿部が…………





俺のために…………