『なに?
どこいくつもりだったの?』
って、おいらの手首を掴んで
顔の濃い人が言う。
『…………………』
おいらは返事もせずに
頬を膨らませた。
そんなおいらの顔を覗きこんで
『はじめまして、
健太くん。
俺は松本潤。
よろしく。』
って、笑った。
その後ろで、かわいい顔した人が
顔を出して
『俺も、
始めまして……
俺、二宮和也っていいます。
ニノって呼んでね。』
って、にこって笑った。
『ねえ。
どう言うことだよ。
俺にも教えろ。』
って、言ってるのは
相葉雅紀くんだって教えてくれた。
確かに、
あの写真の人たちが、大人になって立っていた。
『ほら、
入って来いよ。
そんなとこで立ち話もないだろ。』
翔くんがおいらたちの様子を
ドアに凭れながら見ていた。
『凄いね。
マジか。
そんなことがあるんだ。
いやー……凄いなあ………』
って、ずっとおいらを見て感動してるのが相葉くん。
「何をそんなに感動してるんだろう。」
「おいらが、亡くなった智君にそっくりだから?」
『ところで、
どこいくつもりだったの?』
って、潤くんがおいらの顔を見て質問する。
『…………………』
本当は、
捕まらなかったら
そのまま逃げて………
もう会いに来ない……つもりだった。
翔くんの気持ちが………
………………苦しくなる……から………
それを見透かしたような目。
『あっ。
俺がちょっと買い物頼んだんだけどさ
やっぱ要らないから、いいって
言ってるのに行くって効かなくて……。』
と、助け船を出してくれた。
『健太くんはさっ。
どこ中(中学)だったの?』
って、二宮くんが言うから
『えっと………』
って、自分の無くした記憶を探り寄せる。
『いや。
あそこだよな。』
と、翔くんがまた答えてくれた。
おいらってそこ(中学)だったんだ。
全然覚えてないや。
その内
彼らは自分たちの中学時代の話で盛り上がり始めた。
『こいつんとこのじーちゃんがさ。
「雅紀の友達かね。」って言って
こずかいくれてさ。
じーちゃん。チョロいから………』
『チョロいって言うな。』
4人が、ゲラゲラ笑っていて
おいらもつられて笑ってた。
想像するとおかしいの。
でも、それが想像なのに
現にあったことのように感じて
分からなくなる。
凄く仲がいいんだなって………
感じる。
ここに本当の智さんがいたら………いいのに……
って、おいらは思ってた。
おいらは智さんじゃないから
やっぱ邪魔物じゃん。
おいらにも仲のいい友達がいたのかな………
おいらを待っている人がいるのかな?
って、顔がうつむきかけた。
『ねえ。健太くん。
これから俺たちは友達だよ。
これから、たくさんの思い出を作って行こう。』
って、潤くんが言う。
これから…………
彼らがおいらの友達……………。