『お前、度々
翔くんが………とか、
翔くんは…………とか、
"翔くん"って言うワードが出てくるんだけど。
気づいてた?』
と、先生がニタニタしながら俺を見た。
『え?
…う……うそ……だ…///』
「うそ。」
俺が、知らない間に
口から漏れてたの?
そう思って両手で口を塞いだ。
『気づいてなかったのかよ?
…………
俺ってば………
気になって仕方がないんだけど。』
と、言った。
『……………///…』
俺が、その視線を外して下を向いてると
『……まあ、いいや。
もう家だからな。
話したくなったら教えてよ。』
って、
先生は、俺の自宅マンションの入り口に車を停めて
自宅に
「今から、上がります。」って
連絡を入れる。
『じゃあ、気を付けて行けよ。』
と、車から下ろされて
俺がエレベーターに乗るまで見てるんだ。
自分の階に着くと母ちゃんがエレベーターの前で待ってる。
いつもそう。
「何があるかわからないから」ってのが
母ちゃんの口癖なんだよね。
俺って、どんだけ過保護なんだろうって思っちゃう。
過保護にしては、度が過ぎてるって思うのは気のせいかな?
いつからこんな心配性になったんだろう。
家出をしたから?
否、
家出する前から、そんなんだったようにも思う。
「……俺も大人なんだけどな………」
そろそろ、自由にさせてくれないかな………
「もし、どこでも好きに行けるようになったら………」
と、考えたとき
「……あれ?」
って、思った。
「あれ?
俺…………
前にもそう思ったことがある。」って………
ベットに寝転び天井を見ていると
「この………天井じゃ……ない………。
目の裏に刻まれた風景はこれじゃない。
た……しか……天窓が………………あった。」
と、微かに思い出す。
天窓から鳥が飛んでるのが見えて
「俺は、鳥になりたかったんだ。」って
思っていた。
いつのことだろう………
ゆ…め………?
……………わからない。
分からないのに…………
突然、体が震え出して止まらなくなった。