哀しみは雪のように 209 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。






「矢野健太」くん。

彼に初めて会った。



長い入院生活で、白い壁に透けて消えそうなぐらい白くて

智の一つ上だと言っていたが、

幼く見え、人懐っこい笑顔を見せた彼は

どこか智に似ている気がした。




『こんにちは。』

と、彼が私の顔を見て微笑みかける。

『こんにちは。』

と、私も自然と微笑み返した。


フッと、私が笑ったのって

いつ振りだろう……………

長い間、私は笑ってない事に

今頃気が付いた。

側に寄ると、沢山の本や参考書が置いてあって



『…………勉強してるの?』

と、私が聞いた。

『はい。

ぼく、病気で学校に行けてないから

皆に遅れを取ってるから……

体調のいい日は頑張ろうかと思って………』

と言う。


たしか、「余命を宣告されているの」と

お母さんは言っていたはず。

残された命はあと2年だって………

その事は、彼も知ってるとも言っていた。


なのに………

懸命に生きようとしてる姿に

智を被せて涙が溢れ

健太くんに気付かれないように

そっと涙を拭った。



私が黙っていると

『おばさんの、息子さんは?』

と、聞かれ。


『…………うちの息子はね……

病気じゃないの……………

でも、目を覚まさないのよ。

………………………』

と、言ってしまった。



………病気の子供に何を言ってるのかしら………

自分がいっぱいいっぱいだからって

言って良いことと悪いことがある。

自分の愚かさに情けなくて

黙り混み俯いた。


すると、

『…………大丈夫だよ。

ちゃんと目を冷ますから。

今は、心のリセットに

時間がかかっているだけだから………』

と、健太くんの声がした。


『……………え???

心のリセット?

どう言うこと?』

と、私が顔を上げると

健太くんは変わらず数学の問題を解いていた。


『健太くん?

………どう言う………意味?』

と、尋ねると

『はい?

ぼく、何か言いましたか?』

と、驚いた顔を見せた。

『え???

今……………??…』

「健太くんが確かに私に………」

と、私が戸惑っていると


先程トイレにたった健太くんのお母さんが


『智くんママ。

大変。

今、智くんの病室に

バタバタと先生達が入って行きましたよ。

なにかあったみたい。』

と、病室に飛び込んできた。