哀しみは雪のように 177 | 嵐のS君妄想小説(BL)

嵐のS君妄想小説(BL)

嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。




「…………しょ……く……ん。

…………しょうくん。

…翔くん。

翔君。

おいらが………

翔君を…………手放せなくて

…………ごめんね。

もう、バイバイだね。

……もう、…………バイ……バイ……するね…

………バイ…バイ……」


夢の中に出てきた智。

小さく手を振って

「バイバイ」

と、あの花火大会の夜

別れ際に見せた智と重なる。



「あっ…………

あっ………

(消えないで………)

さとし………

(忘れたくないんだ……)

智………………

(俺の前から消えないで……)

……………………

……………うん。

…………

………バイ………バイ…………」



俺は、自ら智に背を向けた。

智が消えるより先に

智が背を向けるよりも先に

俺から…………

智に決別をしよう………









目が覚めたのは

冬の太陽が随分上にある頃。

健太を起こさないように

そっとベットから抜け出した。

昨夜の雪が嘘のように

明るい太陽が部屋を照らす。

軽くシャワーを浴びて

軽い朝食を作る。

って言っても

俺は料理をしないから

買っておいたバターロールに

レタスとチーズとハムを挟んだ物を作るだけ。

後は、温かい珈琲を入れる。

珈琲の香りが部屋にたち込めた頃

健太が起きてきた。

眠そうな目を擦りながら

『いい……におい………がする…』

『珈琲だろ。

ほら。

サッとシャワー浴びてこいよ。』

と、促すと

『うん。』

と言って

シャワーを浴びに行った。




それから二人で黙って食事をした。

何をしゃべっていいのかわからない。


『…………あっ、

お前、学校は?』

『冬休みだよ。

翔君もそうでしょ、』

『あっ、

そっかっ』

『…………………』




『あっ、

親御さん…………

また心配してるんじゃない?』

『大丈夫だよ。

今日はね。

先生の家に泊まってることになってるから』

『先生?

俺、先生?』

『ふふっ

そう。

翔君は先生だ。

俺の心の病を治してくれる先生。』

そう言って健太が笑う。


健太が笑ってる。



健太だ。




『健太。』


『なんだよ。

怖い顔して……………』

『健太。

俺が、智君を忘れる…………

協力………してくれるか?』

『え?

智君を忘れる?

翔君…………

いいんだよ。

翔君は、智君の事………

無理矢理忘れようとしなくていいんだよ。

俺が、ゆっくり智君になってあげるから

大好きな智君を忘れるなんて

しなくていいんだよ。』

と、俺を抱き締める。




健太の優しさが俺の心を癒していく。

お前の方こそ

俺の心の病を治してくれる先生だ。