「だれか
教えて。
愛ってなに?」
「おいらの頭の中で
あいつが言う。
"勇太。愛してるよ。愛してる。"
って、
愛してる………………
アイシテル…………
アイ………シ……テル……………
アイ……………
アイ………ってなに?
"アイシテル"って言いながら
おいらを殺す。
そんな"アイ"ってなに?
アイって……………
自由を奪うことなんだ。
アイって………………
束縛されることなんだ。
アイって……………
苦しめることなんだ。
アイって………………
あいつを受け入れることなんだ 。
アイって………………
そんな "アイ" なんて……………いらない。
なのに………………
翔君が…………
"アイシテル"って言う。
おいらを "アイシテル" って言う。
おいらは…………
今度、翔君の奴隷になるってこと?
おいらは…………
翔君がご主人様になる?
"勇太…………
いい子にしてたら………………"
って。あいつはおいらに要求する。
言うことを聞かないと
叩かれて、食事さえ与えられない。
でも、翔君は優しいから
まだいいか………
翔君ならまだましか…………
翔君なら…………
アイシテル……………
って?
愛なんていらない。」
智くんのノートには
歪んだ愛の形によって
本当の愛を見失い
心から愛する人達の思いさえ歪めてしまって
苦しんでいるのがわかった。