あー……………
消えていなくなってしまいたい…………
そう思いながら天井を見ていたら
おいらの視界に
かーちゃんが写った。
おいらの醜さが知られてしまった。
惨めで、情けなくて…………
笑える。
『おいらを殺して。』
って、言ったのに
その言葉を聞こえないふりをして聞き流された。
足許も覚束ない足取りのおいらを
大事そうに抱えて病室に連れていく。
こんなに優しくしてもらえるような人間じゃないよ、おいらは。
おいらの事は、捨てときゃいいのに……
その方が……………
気が楽なのに…………
シャワー室で手慣れた手つきで掻き出した。
こんなこと慣れてるじゃないか。
今さら、落ち込むことじゃない。
おいらは、大丈夫。
大丈夫だから………
と、呪文のように呟いた。
おいらの大好きな人が
どんどん遠ざかる…………
これで、…………いいのかもしれない。
負い目があってこそ
もう、二度と会えないと
納得出来るから。
.:*:・'°☆
あの日から、
智はまた殻にこもってしまい
自暴自棄のように
何も食べず
何も語らず
何もしようとしない。
担当医に、職員によって強姦されたことを相談すると
その職員は解雇され
しかも、余罪が見つかり数日後に逮捕された。
なんの進展もないまま月日だけが過ぎ。
ここに来て10日を過ぎた頃。
『智に、翔君達が手紙を書いてくれたんだ。』
そう言って、お父さんが顔を出した。