哀しみは雪のように 88 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。



『申し訳ないんだけど………

智が目覚めたら連絡するので

毎日来なくていいわ。

あなた達も、受験勉強で大変でしょ。

だから…………ね。』


そう言って、

彼らを返して部屋に戻る。


智……

智………


かわいい、かわいい智。


私の可愛い智。


もう、大丈夫。


あなたを苦しめるものは



お母さんが全部排除してあげるからね。


もう、何処にもやらないからね。








『…………智。

………………智…………』


と、毎日毎日呼び掛ける。


ソロソロ起きてもいいはずなのに


なんでこんなに手間取っているのかしら…………



早く目を覚まして、



「かーちゃん、腹へった」って、言って欲しい。



『智。

おきなさい。

もう、起きる時間よ。

智……………』


と、智の頬を撫でた。



一瞬、智の体がピクッと跳ねて


ゆっくりとゆっくり瞼が開いた。



『…………智?

智…………


わかる?


ここどこかわかる?』

智が目を覚ました。

嬉しくて嬉しくて大きな声をあげた。

なのに智は、ボーッとした顔で天井を見上げて

手を伸ばした。

私の声がわからないのかしら

伸ばした手を捕らえて握ってやると


ゆっくり顔を私の方に向けて


焦点の合わない目で私を見た。

瞳には何も写していない目が

何が起きてるのか理解できてないようで

また、天井を見る。


『………智?

わかる?

お母さんよ。

…………助かったのよ。

助かったのよ。』

と、抱き起こして智の体を抱き締めた。

やっと、やっとこの手に抱き締めることが出来た。

『……………智……………

…………智……………』

涙が溢れる。

死んだと思っていた智が、生きていて

この手に、戻ってきたんだから…………

喜ばずにはいられない。

何度も何度も名前を呼んで

何度も何度も「よかった。よかった」って

背中を擦った。




抱き締める体は、あまりに細く

今にも折れてしまいそうで

それでも、嬉しくて抱き締めづにはいられなかった。



『…………………さ………し…


………じゃ……………な……い…………』


智は、私に抱きつくことなく

小さな声で囁いた。


『え?

なに?

…………智?』

智の体から身を起こして智を見ると

焦点の合わない目で何処かを見ながら


『………さ………と…………し……………じゃ…ない。』

と、もう一度

先程より少しはっきりした声で言う。

『え?

……………智?

どうしたの?

なにいってるの?

冗談はやめて。』

智の肩を掴んで揺すってみた。


『おいらは、智じゃない。

おいらは………勇太……………

高城勇太。』

ボーッとした顔で

自分を"高城勇太"だと言う。


『何を言ってるの?

あなたは、大野智で

私の息子よ。

もう大丈夫だから

そんな、演技しなくてもいいのよ。』

あいつが………

上村忍が、智を勇太と呼んでいたことは

警察から聞いていた

だから、自分の身を守るために

言っているんだと思ってた。

でも智は


『違う。

違う。

おいらは高城勇太だ。

勇太なんだ。

大野智は…………

ずっと前に……………死んだんだ。』

と、言って目から涙を溢した。



何を言ってるのか分からず

記憶喪失なのかとも思った。


ゆっくりベットに寝せて。

『………智。

皆が心配してたのよ。

あなたが目覚めたこと

翔君達に連絡しなきゃね。』

と、言った時に

記憶喪失じゃないことはわかった。


『嫌だ。

嫌だ。

おいらは死んだんだ。

翔君には言わないで…………

おいらは死んだんだ。

智はいないんだよ。』

って、暴れだした。