哀しみは雪のように 46 | 嵐のS君妄想小説(BL)

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嵐の大野君が大好き。
そして、翔くんと智君の絡みが大好き。
BL大好きっ子の私が
嵐をネタにチョコチョコ書いてます。







夏休みが来た。



智が消えた夏。



俺達がバラバラになった夏。




智が楽しみにしてた花火大会が来るよ。



智が「皆で見たかったのに……」って、不貞腐れたとき

「皆でまた、来年来ればいいじゃん。」って言ったのは俺。


ごめんな。


あの時は、当たり前のように

来年が来るって信じていたんだ。


カラオケになって本当にガッカリした顔して


サイダーの中の氷りを

ストローでつまらなそうに突っついてたっけ

口を尖らせながら…………




今でも覚えてるよ。

智の表情、仕草、笑い方、笑い声……………

全部、全部覚えてるよ。


俺は……………



俺は、お前が好きだったから…………







夏休みが始まってすぐに俺達3人は集まった。


二宮、相葉、そして俺。


智が行方不明になって、一年になろうとしてた。


智のお母さんは病気がちになり

それでも大事な息子の情報を集めるために

駅前でビラを配る。


『どんな情報でもいいんです。

何か知りませんか?』

と、聞いて回る。


俺達も夏休みの間、出来るだけ協力しようって

駅前でビラを配り、声を挙げる。






『ねえ。潤くん。

……………翔ちゃんが……………』


と、雅紀が俺に近づいてきて指を指す。

指差す方向を見ると

翔君が丁度改札から出てきたところだった。

数人の友達と一緒なのか笑いながら

こっちに向かってくる。


俺達は、ずっと翔君の様子を伺っていたが

俺達のことに興味もないのか

俺達の事を知らないのか

俺達の前を談笑しながら通りすぎる。


『……しょ……う………ちゃん………』


涙声で雅紀が呟く。


ニノは黙って下を向いた。



俺達の事は翔君の記憶に、もう無いんだと知った。


ショックだった。

「何年つるんでたと思うんだ。

お前の好きな………

大好きだった………智をも…………

忘れるなんて……………

智が…………可哀想だ。」


そう思ったら足が勝手に翔君を追っていた。



『あっ、あの。

ちょっとすみません。

これ……………

この人……………知りませんか?』

翔君の前に、智の写真の入ったビラを見せた。


翔君は、そのビラを手に取ると

じーっと見つめて


『ごめんなさい。

俺には………わからないな。

ごめんね。』

と、言って

さも、俺には関係ないといった感じで去っていった。




お前の、智への思いって…………


こんな……もん………だったのか。


智のお母さんの前を通る翔君。


お母さんも、何も気付いていないかのように振る舞う。


翔君は………………

それで…………いいのかよ。